20日開幕のカタールW杯に臨む森保ジャパンの正守護神争いが注目されている。GK陣は4度目のW杯出場となる川島永嗣(39=ストラスブール)をはじめ、権田修一(33=清水)、シュミット・ダニエル(30=シントトロイデン)の3人が選出された。

 実力的にはそん色ない3人。それでもW杯アジア最終予選で守護神を務めた権田がスタメンの最有力候補とみられている中、Jクラブ関係者はシュミットこそが先発に最適という。「GKには経験とか技術、判断力、フィードにDFへの指示などいろいろな要素があるけど、能力に大きな差がないのであれば、今季は試合にも出ているシュミットをスタメンで起用した方がいい」

 米国人の父と日本人の母を持つシュミット。最大の魅力は196センチの高さだ。GKとしても大きな武器になるが、実は攻撃面でも欠かせない戦力になるという。同関係者は「試合終盤にどうしても1点を取らないといけない場面で、GKも敵のゴール前に行って競り合うことがある。シュミットの高さは向いている。海外でもGKがセットプレーからヘディングを決めることはある」と指摘した。

 欧州でもチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントなど大きな大会でもGKが試合終盤にゴール前へ駆け上がるのはよく見られるシーン。日本でも2015年にJ2山形のGK山岸範宏がJ1昇格プレーオフ準決勝でCKから頭で合わせ勝ち越しゴール。また、1995年7月には横浜MのGK川口能活が第1ステージ優勝がかかっていた清水戦の終了間際にゴール前で相手DFと競り合いながら、頭で合わせてシュート。惜しくもポスト直撃だったが、あわやのシーンは現在でも〝伝説〟として語り継がれている。

 シュミットはカタールW杯メンバー選出について「まずは自分が良いコンディションで出ることが大事。いいパフォーマンスをして世界にアピールしたい」と意気込みを語っていたが、攻守ともに森保ジャパンのキーマンになりそうだ。