勝敗は度外視!? 日本代表は17日(日本時間18日)、カタールW杯(20日開幕)前最後の実戦となる国際親善試合カナダ戦(UAE・ドバイ)に1―2で逆転負け。攻守に精彩を欠き、ドイツとの1次リーグE組初戦(23日)に向けて不安を増大させる結果となった。元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)は「この試合だけ見たら大丈夫かなと思うよね」とした上で、森保一監督の“ホンネ”に迫った。
前半8分にMF相馬勇紀(名古屋)が先制点を決めたが、前半21分に同点に追いつかれる。さらに1―1の後半アディショナルタイムにDF山根視来(川崎)が献上したPKを決められて逆転負けを喫した。
本番直前での敗戦に武田氏は、指揮官には結果とは別の狙いがあったとみている。「この前、対談(本紙掲載)したときに『ドイツ戦に照準を合わせている』と言っていたし、カナダ戦はとにかくコンディション調整とケガから復帰した選手のチェックを重視していたんじゃないかな。本人はそう言わないだろうけど、勝ち負けを考えていなかったと思うよ」
ケガ明けのFW浅野拓磨(ボーフム)、DF板倉滉(ボルシアMG)を先発させ、1―1の後半40分、得点がほしい時間帯にMF南野拓実(モナコ)に代えてDF吉田麻也(シャルケ)を出して3バックを試したのもその一環だろう。
さらに武田氏は「森保監督は、ドイツが見ていることを考慮して選手を起用していた」と手の内を隠した可能性にも言及。FW前田大然(セルティック)、MF伊東純也(スタッド・ランス)はベンチから起用せず。後半途中から出場した今季好調のMF鎌田大地(Eフランクフルト)は、トップ下ではなく守備的MFとしてプレーさせた。
また1次リーグ同組のドイツ、スペインといった強豪を想定したプレーも見て取れたという。「ドイツ、スペインの選手は前からプレスをかけてくる。足元でボールを受けると取られてしまうこともある。柴崎(岳=レガネス)のスルーパスとか、いかにプレスを外すかという意味で裏のスペースを狙っていた」
すべてはドイツ戦に向けたプロセスでしかない。森保監督は「勝てなかったのは残念だが、勝っても負けてもやるべき準備は変わらない。勝利を目指してドイツ戦の準備をする」と前を向いた。カナダ戦における本当の成否は、大一番で出ることになりそうだ。












