ドイツの〝新怪物〟が森保ジャパンに立ちはだかる。20日開幕のカタールW杯で注目のスター候補にスポットを当てる連載の第6回は、ドイツですい星のごとく現れたMFジャマル・ムシアラ(19=バイエルン・ミュンヘン)をクローズアップする。
【次世代の主役たち⑥】
ムシアラはドイツ1部の名門Bミュンヘンで、最年少ゴールなど数々の記録を打ち立ててきた「神童」として注目を集めている。今季はさらに成長が加速し、リーグ戦でもゴールを量産。まだ10代ながらも常勝軍団のエースにのし上がった。
そんなムシアラの才能を示すエピソードの一つが〝国籍問題〟だ。ナイジェリア人の父とドイツ人の母の間にドイツ・シュツットガルトで誕生するも2010年に7歳で英国へ移住。サウサンプトンやチェルシー(ともにイングランド)の下部組織で育った。そのため両親の母国にイングランドも加えた三重国籍となり、ユース時代には将来のA代表入りを見据えた各国の綱引きが勃発した。
育成年代の16歳まで英国で過ごしたムシアラは、U―21までは主に環境にも慣れ親しんだイングランド代表でプレーした。しかし、いよいよA代表デビューが迫っていた2021年1月にドイツ代表が横やり。英紙「タイムズ」が「ドイツ代表はムシアラを招集し、彼がイングランドでプレーするのをやめさせる」と報じたように、A代表ではドイツを選択するようにムシアラを説得。結局、直後の3月にドイツ代表への招集に成功し、イングランドから〝強奪〟する形になったことで当時は大きな波紋を呼んだ。世界屈指の強国がシ烈な争奪戦を展開するほどの天才プレーヤーというわけだ。
今やドイツ代表の中心選手でもあり、近い将来のエース就任も確実視されている。カタールW杯1次リーグ初戦(23日)で激突する日本代表にとって強敵になることは間違いなさそうだ。











