【武田修宏Take  it  easy】カタールW杯(20日開幕)のメンバー26人が1日に発表された。森保一監督はFW大迫勇也(神戸)を外す決断など、いろいろ悩んだと思う。名前の読み上げは、試合の時より緊張したんじゃないかな。ひとまず「お疲れさま」と言いたい。

 大迫が選ばれなかったのが〝サプライズ〟と話題になっているけど、監督の明確な意図があったと思う。ドイツ、スペインといった強豪を破るには、ハードワークは不可欠だし、加えてスピードを生かしたカウンター攻撃をしていき、点を取っていく狙いがあると思う。だから大迫のポストプレーを捨ててでも、その戦術を遂行するためにFW前田大然(セルティック)ら走れる選手を多く選んだ。走れるだけ走らせて疲れたら、5人の交代枠を利用して代えていくんじゃないかな。

 そうなるとMF柴崎岳(レガネス)が必要になってくるんだ。パフォーマンスのことを言われているけど、スルーパスを出せるのは、今回のメンバーを見渡すと彼だけ。試合は押される展開になるから、さっきも言ったように、スピードを持った選手を走らせて一発で仕留められるスルーパスで得点を取ることに活路を見いだしたわけだよ。MF原口元気(ウニオン・ベルリン)は落選したけど、柴崎の〝必殺技〟の方が点を取れる確率が高いと判断したようだね。

 最後に余談になるけど、静岡出身者として唯一の選出となったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)は、中学校(静岡・浜松市立丸塚中学)の後輩なんで、頑張ってほしいよ。(元日本代表FW)