イーロン・マスク氏のツイッター買収をめぐり、複数の米大手メディアがお騒がせ男2人組にまんまとだまされた。

 米ニュースサイト「TMZ」によると、サンフランシスコにあるツイッター本社周辺に取材で来ていた報道陣の前に、ツイッター社員を装い、段ボールを抱えた男2人が同社前の通りにあらわれた。2人は新たなオーナーとなったマスク氏の経営刷新で、「たった今、クビになった」と周囲の記者らに吹聴したという。

 マスク氏のツイッターの買収は27日に完了し、同氏は同日、自身のツイッターに「鳥(ツイッターのこと)は自由になった」と投稿。同時に同社幹部らを即日解雇したことが明らかになった。

 その流れで、2人組は集まった報道陣に、「データエンジニアチームの30人が全員解雇された」と偽り、男の1人は「Rahul Ligma(ラハル・リグマ)」と名乗った。Ligmaとは〝リック・マイ・ボールズ〟の略だが、米国では「お前の要求にオレは猛反発する」という意味のネットスラングとして使われている。

 これにピンとこなかったのか、米ABC系列の地元局ABC7やCNBC、ブルームバーグ・ニュースなど大手メディアは、「マスク氏のツイッター買収でさっそく社員のリストラが始まった」などと真顔で報道し、まんまとだまされてしまった。

 さらに、CNBCのデアドラ・ボサ記者は、2人組の写真と、「データエンジニアのチーム全員解雇。そのうちの2人がこの方たち」とのメッセージを自身のツイッターにアップ。すると、あるツイッターユーザーが、「あんた、だまされてるよ。ヤツの名前はラハル・LIGMA」とリツイートし、記者が気付くようにスラングの部分を強調した。

 2人組の素性は明らかになっていない。