日本の元エースは〝名監督〟になれるか――。J2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(44)が18日に今季限りでの引退を表明し、プロとして26年の現役生活に幕を下ろすことになった。今後は指導者の道を歩むことになるが、かねて親交のある元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)はその〝資質〟に太鼓判を押した。

 俊輔は1997年にJ1横浜Mに入団し、ルーキーイヤーから活躍。2000年には22歳でJ1の最優秀選手賞(MVP)に選出されたほか、日本代表でも10番を背負ってプレーした。イタリア1部レジーナやスコットランド1部セルティックなど欧州の舞台でも強烈な存在感を見せ、まさに日本を代表する司令塔として輝かしいキャリアを築いた。

 引退に際してはクラブを通じ「一緒に戦ってくれたチームメート、指導をしてくださった監督・コーチ、ケガの治療やケアをしてくれたドクター・トレーナー、クラブに携わっていただいた方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、全ての皆さまに感謝申し上げます」とコメントした。

 すでにコーチ就任に必要なB級ライセンスを取得しており、今後は指導者の道に進む予定。武田氏は「まずは、お疲れさまでした。日本のサッカーの歴史を作り、多くの感動をありがとうございました」とねぎらいの言葉を贈った上で、俊輔の監督やコーチとしての資質について次のように指摘する。

「僕が引退して、俊輔が日韓W杯のメンバーから落選した後の03年頃にレジーナへよく取材で行っていた。そこで話を聞いていた時に『指導者に興味がある』とすでに話していたんだ。それくらい意欲があって勉強もしていたのだろう」。早い段階から引退後のプランを思い描いていたことを明かした。

 そして「世界での経験があり、研究熱心で意志の強さがある。なんでも吸収しようとする姿勢がすごいし、サッカーに対する純粋さを感じた」と指導者に必要とされる資質にも太鼓判。「素晴らしい指導者を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。今度は名監督としてピッチサイドで躍動する日も近そうだ。