サッカー天皇杯決勝が16日に日産スタジアムで開催され、J2甲府がJ1広島に1―1からの延長PK戦で5―4と勝利して、悲願の初優勝を飾り〝史上最大の下剋上〟を実現した。

 甲府は前半26分、左サイドからのクロスにゴール前へ走り込んだFW三平和司がタイミングよく合わせて先制。しかし後半39分にMF川村拓夢に決められて追いつかれ、延長戦に突入した。

 延長後半11分にはPKを献上して大ピンチを迎えたが、GK河田晃兵がコースを完ぺきに呼んで〝神セーブ〟を見せ、失点を防いだ。

 120分でも決着が付かずPK戦にもつれ込むと、広島4人目・川村のシュートをまたしても河田が止めて勝負を決めた。〝甲府の神〟のスーパーセーブ連発でクラブ悲願のビッグタイトルを手にした。

 甲府は現在J2で18位と低迷しているが、天皇杯では旋風を巻き起こし、札幌、鳥栖、福岡、鹿島とJ1のクラブを次々と撃破。決勝では今季J1で3位と好調の広島を相手に互角以上に渡り合い、史上最大とも言える下剋上を達成した。

 J2勢の優勝は2011年度のFC東京以来2度目だが、J2チームがJ1勢を決勝で破るのは初めて。今季はJ2でも低迷して残留争いにも巻き込まれた甲府の躍進はまさに快挙だ。

 来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も獲得した甲府は、J2チームとして初の挑戦に臨む。