元スーパーモデルが、プーチン大統領が発した部分動員令からロシア人が逃れるのを助けている。複数の英メディアが12日までに報じている。

 ロシア出身の元スーパーモデルのクセニア・マキシモヴァさん(36)はモスクワのカフェで働いていた16歳の時にスカウトされ、ロンドンを拠点にスーパーモデルとなった。シャネル、ドルチェ&ガッバーナなど高級ブランドのモデルとなった。グッチの香水のイメージモデルなど、現在でも世界中のファッションショーやファッション誌で活躍してきた。

 一方で、10年前からプーチン政権批判を繰り返してきた。逮捕を恐れ、4年前からロシアには戻っていない。反プーチン運動を続けてきて、逮捕されたアレクセイ・ナワリヌイ氏を支援する国際運動にも参加し、〝最も知名度の高い反プーチン活動家〟とメディアに取り上げられるようになった。

 2月のウクライナ侵攻が始まると、マキシモヴァさんはモデル業をやめ、反戦グループ「ロシア・デモクラティック・ソサエティー」を結成し、理事に。ロシアや各国の活動家、ボランティア、NGOとのネットワークを作っている。

 動員令以降、国外逃亡する人を助け、寄付金を募りながら同時にカザフスタン、アルメニア、モンゴルなどに逃亡者を受け入れる避難所を作っているという。ロシアから越境しようとしている人に食料や金銭、心理的援助を行ってもいるという。

 英メトロ紙の取材にマキシモヴァさんは「私たちはできるだけ多くの人がロシアを脱出することを助けています。ウクライナ侵攻はプーチン大統領の過去最大の過ちです。動員令を受け入れ戦闘員になる人たちは、何年もの間、洗脳されてきたのです。私たちは彼らの洗脳を解きたいです。また、プーチンはすべての独裁者と同じように、彼は現実から完全に切り離されており、現実に対する理解は完全にゆがんでいます」と話している。