山陽オートのGⅡ「第33回若獅子杯争奪戦」は10日、優勝戦が行われ、35期の新人・佐藤励(22=川口)が初優勝を初出場のグレード戦で飾った。

 スタートは1番車・林稔哲が1コーナー先手。佐藤は2番手を確保で回ると、すぐに林をまくって逃げ態勢をつくる。泉田修佑が序盤で2番手に上がり追うが、車速を生かし振り切った。

 勝利者インタビューでは「スタートは林さんも出が良くて厳しいと思ったが、まくり返し自分の展開に持ってこれた。でも、先頭に立ってもいっぱいいっぱい。8周はプレッシャーとの戦いだった」と振り返る。それでも「大きく通って立ち上がりを伸ばすようなコースを意識して走った」と話し、集中していた。

 昨年12月9日に川口でデビューしてから10か月2日での初優勝をグレード戦で達成。2018年に当大会で中村杏亮(飯塚)がつくった1年2か月18日を更新する、デビュー最短グレード戦V記録となった。「信じられない。先輩方、同期のおかげで落ち着けて、いい走りができた」と周囲に感謝する。また、師匠の阿部剛士にも「迷惑をかけてばかりいたけど、少し恩返しができたと思う」。

 だが、浮かれてはいない。「新人でまだまだ仕事もできない。この優勝で油断することなく、ナンバーワンを目指しているので、それに近づいて、いずれなれるように努力したい」と精進と誓う。期待の新人はどこまで飛躍するか、今後が楽しみだ。