松山ナイター競輪S級シリーズ(FⅠ・松山競輪誕生記念)は30日が2日目。S級準決12Rに出走する小原周祐(29=高知)は、チャレンジ戦まで落ちながらS級の舞台に這い上がってきた不屈の男。その渾身の走りは必見の価値ありだ。
もともと小原は2016年まではS級で走っていた。だが、本人いわく「気持ちの問題」で練習に身が入らない時期が続く。競走得点を落とし続け、2018年後期にはチャレンジにまで落ちてしまった。それでも抱える問題を何とか打開。「思うところがいろいろあって、それを考えながら練習した」ことで少しずつ得点を上げ、今年S級に復帰した。
その間、ただタテ脚で勝負するだけではない。ときには横の動きも駆使。多彩な攻めもできるようになった。初日の予選8Rは流れを冷静に見極めてバックから反撃。最後までしぶとく伸びて1着ゴールを決めた。S級で初日1着は初めて。これこそが小原の進化を実証している。「もがき合いになって展開が向いた。でも、車の出が悪かった」とはレース後のコメント。まだ修正の余地があるかの問いには「考えていることはある」。
S級初戦となった前回の小田原では3日目に失格。S級点キープに向けていきなりハンディを抱えたが「失格したので頑張って(競走得点を)100点ぐらい取らないといけない。逆に思い切って行ける」。プラス思考でマイネス要素も前向きにとらえている。
「欲張って決勝を狙いたい」。準決12Rは特選勝利の松井宏佑を初め、強敵が揃い、立ちはだかる壁はとてつもなく高い。それでも今の小原なら何かやってくれるに違いない。












