ボートレース宮島のプレミアムGI「第27回マスターズチャンピオン」は26日、優勝戦が行われた。枠なり2対4で始まったレースはイン先マイの瓜生正義が流れたところを石渡鉄兵、白井英治(49=山口)が差し、白井が2M先取りから独走。通算124回目、GI・15回目の優勝を飾り、第27代ボートレースマスターを襲名した。

 準優12Rでシリーズの大本命・池田浩二を1Mで引き波に沈めたのは白井が放った必殺の3カドまくりだった。優勝戦の枠番も自力でつかんだ3号艇。果たして白井の選択はスローかダッシュか。レースの行方を左右する2択とあって9R後の特訓(スタート練習)はがぜん、注目の的に。その特訓では2本ともスローで舟を向けたが、レースのスタート展示になると3コースをカドに引いた。

「(最終日は)雨で起こしが鈍いと感じたのでダッシュから行こうと。ただ、覚悟を決める時間が必要でしたね」。特訓スローから本番ダッシュへの変更は進入の駆け引きというより、自らの覚悟を煮詰め切ったことの表れだった。

 そして、ぶち込んだSはコンマ02! 2コースの石渡がコンマ03。瓜生もインから09と踏み込んだが、プレッシャーをかけるには十分だった。「カドを取った時点で覚悟していたんでスタートは放っていません。スタートして内(瓜生と石渡)が生きていたので寄せるだけ寄せて…あとは体が勝手に反応しましたね」

 1Mは石渡に続く二番差しだったが「仕上がりは今日が一番良かった。この足なら届く」とBSの伸びは手応え十分。2Mを先取りした時にVを確信した。「この大会は取りたかった。自分がデビューした時から稼いでいた選手の集まりなので、憧れがありましたからね」師匠の今村豊さんも3回、優勝した(12、16、18回大会)思い入れのあるレースを師弟で制し「ターンに切れが戻ってきたので、自信をもって臨みたい」と2022年以来となる2回目の「グランプリ」制覇へも色気を見せた。