佐世保競輪モーニングFII「けいりんラブ・ラブリン杯」は22日、初日を開催する。

 岡部芳幸(55=福島)は特別な思いでシリーズに挑む。頸髄損傷のため19日午前に急逝した伏見俊昭さんは同門の弟々子にあたる。伏見さんとは若きころから特別戦線で切磋琢磨してきた間柄だ。「もう長い付き合い。その話を聞かれると、どうしても涙が出る…。思い出はひとつでは言い表せないほどたくさんある。ここまで、彼が頑張った証しを見てきましたからね」

 前検前日には松阪を訪れ、最後のお別れを済ませた。「直接、会いたかったし、今、足腰が悪い師匠(班目秀雄氏=引退)の分もお線香をあげてきました」

 伏見さんは2011年の東日本大震災の後、松阪へ避難すると、そのまま拠点を構えた。岡部は三重支部の選手たちとの出会いが伏見さんにとってどれだけ励まされ、かけがいのないものになったのかと思いを巡らす。「昨日(20日)、松阪へ行って三重支部の人たちが彼をあたたかく受け入れてくれたんだなと感じましたね。みんな揃っていたし、彼もいい仲間たちと一緒に過ごせて居心地が良かったと思います」

 悲しみは言葉にならないほど深い。それでも「本当に悔しくて残念だけど、自分たちが彼の分まで頑張らないと」と、亡き盟友への思いを胸に全力を尽くす。