敗れはしたが悲観なしだ。柔道の世界選手権4日目(9日、タシケント)、男子81キロ級3位決定戦が行われ、永瀬貴規(28)が藤原崇太郎(24=ともに旭化成)との日本勢対決を制し、銅メダルを手にした。

 準々決勝でジョージア選手に敗戦した永瀬。東京五輪に続く金メダルは逃したものの、藤原との一戦は堅実な戦いぶりで指導3の反則勝ち。1992年バルセロナ五輪男子95キロ超級銀メダルの〝元暴走王〟小川直也氏は「日本勢で対戦してきたからこそ、やっぱり永瀬のうまさが目立っていたよね。試合のつくり方と運び方と見せ方は、永瀬選手の方が一枚上だった」と一定の評価を下した。

 かねて同階級は小川氏が「昔からだけど日替わりという感じでいろんな選手が出てくるし、その中で勝ち続けるのは難しい」と話すように、群雄割拠の状態だ。それでも「なかなか永瀬を捕まえて投げ切れる選手はいないのでは。実際に手足も長いので、外国人選手は対戦するのを嫌がってるからね」と指摘。世界の強敵相手にも、遜色ないパフォーマンスを発揮しているとの見方を示した。

 永瀬は来年30歳を迎えるが「まだいけるかなって感じがした」と期待を寄せた小川氏。2年後のパリ五輪へ、この銅メダルを飛躍の糧にする。