米プロバスケットボールNBAのウィザーズに所属する八村塁(24)が、周囲も驚く〝スーパーストイックさ〟を見せ、世界最高峰の舞台で成長している。さいたまスーパーアリーナで開催されるウォリアーズとのオープン戦(30日、10月2日)を前に、2019年からウィザーズの公式特派員を務めるザック生馬氏(47)が、日本の至宝の知られざる素顔を本紙に明かした。

 八村は19年に日本人初のドラフト1位選手としてNBAの世界に足を踏み入れると、1年目から主力選手として活躍。日本に新たな風を巻き起こした。凱旋試合に向けて、29日に都内で練習を行った八村は「ウィザーズとしてNBAのゲームができるので、僕もすごく楽しみにしている」と満面の笑みを浮かべた。

 誰よりも強いプロ意識が、八村の躍進を支えている。ザック氏は「八村選手はやるべきことを必ず優先する。チームのため、勝つため、自分のベストを尽くすためにやることを徹底している」と明かす。

 ウィザーズのフレンドリーな選手たちは、練習中でもザック氏と目が合った場合、あいさつをしてくれるケースが多い。しかし、八村は「目が合ったとしてもずっと集中している。NBA選手のプライドがしっかりあって、やるべきことをしっかりやるときには、周りに気を使わない大きな器がある」と、周囲に影響されない、ブレない強さがあるという。

 バスケ最優先の考えはコートの外でも変わらない。八村がルーキー時代のある日、選手たちの集まりに誘われたが「今日は疲れているから明日のために休む」ときっぱり。新人ならば断りづらい状況だが、自身のコンディションを考え、部屋でマッサージを受けて休む選択を下した。

「選手たちは『え?』ってびっくりしていたけど『あいつはプロフェッショナルなんだな』ってことが買われましたね」とザック氏。いちずな取り組みで、チームメートからの信頼を勝ち取った。

 オフシーズンは体づくりに注力してきた八村。食事のバランスを意識した上で睡眠の質を高め、良好な状態を維持してきた。NBA4年目を迎える中、さらなる飛躍の予感が漂っている。