2年連続のシーズン負け越しが決まり、自力CS進出の可能性が再び消えた巨人で、それでも終盤の巻き返しに貢献した一人が岡本和真内野手(26)だ。何だかんだと5年連続で30本塁打を記録。打撃不振はV逸の要因にもなったものの、大台に到達できた背景には元4番打者でもある原辰徳監督(64)の〝親心〟も支えとなっていた。
V逸の上に負け越しまで決まった巨人で、せめてもの3位争いを展開できているのは岡本和の復調も大きい。9月の月間打率は3割を超え、5本塁打。8月中旬から4番の座を中田に明け渡したが、不振に陥りながらもコツコツとアーチを描き、24日には節目の30号に到達した。球団の生え抜きでは19年連続の王貞治、7年連続の松井秀喜に次ぐ3人目。右打者では初の金字塔となった。
ただ、シーズンの大半、波に乗れなかった主砲の内面は穏やかではなかった。凡退した後のベンチでヘルメットを放り投げたこともあったが、ポーカーフェースを貫くのが基本スタイル。しかし、外部からは死角となるベンチ裏では〝大立ち回り〟を演じたこともあったという。
チーム関係者によると、自分のふがいなさをこらえきれなくなったことで怒りを爆発させ、ヘルメットやバットを叩きつけて大暴れしたこともあったとか。
そんな大荒れモードとなった岡本和を寛大な心で包み込んだのが原監督で、先日はこう明かしていた。
「けっこうカッカしているんだよ。ムーミンみたいな体をして(笑い)」ととがめることはせず「〝オトナ〟になってきたということよ。プラスに変えるようにしてくれればいい。喜怒哀楽を出せる人が『陽』の人間。(アスリートに必要なものは)ポジティブさ。悔しがる、怒り、そういうものを持ちつつ次に進める謙虚な反省」と我慢強く主砲の復調を待ち続けた。
中心選手には当然、結果を残す責任も伴う。4番打者となればなおさらだ。かつて4番だった原監督も、時に容赦ないバッシングにさらされてきた。チームを勝たせられない怒りを爆発させた岡本和に4番の自覚を感じ取ったからこそ、主砲の〝ご乱心〟にあえて目をつぶったわけだ。
果たして背番号25は大爆発でチームをCSに導けるか――。












