ソフトバンクが11日のオリックス戦(京セラドーム)に4―3で白星。ヒヤリとした展開ながら逃げ切って、再び首位に浮上した。
 
 残りは18試合。2位・西武、3位・オリックスとはゲーム差0で大混戦となっている。4位・楽天とも2・5ゲーム差。V奪回に向けて負けられない戦いが続く。

 そんな状況で気がかりなのが、不振に陥っているジュリスベル・グラシアル内野手の状態だ。腰痛による登録抹消から復帰して以降、17試合で打率2割1分3厘、0本塁打、1打点。体調面は問題ないとのことだが、当たりが止まっている。

 それでも残り試合がわずかとなる中で、激闘のシーズンを制することを考えれば、グラシアルの復調=大幅な攻撃力アップなのは間違いない。

 藤本監督は「グラシアルが状態を上げてくれないと、うちの打線はしんどい。当然、若い選手にも期待するところはあるけど、期待で使うという場面でもないしね。全員がキーポイントだけど、ジュリ(グラシアル)の状態アップがキーポイントになってくるかなと思っている」と思いを込めている。

 指揮官自らが直接指導を行ったり、8日の楽天戦(ペイペイ)を休ませたりと手は尽くしている。「悩んで本人も自分でイライラしている。マジメな選手だからね」(藤本監督)。直近ではシーズン序盤4番を任せていた大砲を7番、8番で起用している。きっかけをつかんでほしいところだが…。

 若手などの日替わり起用に踏み切る選択肢もあるが、ここぞで勝負強さを発揮してきた本来の頼もしい姿も知っている。それだけに〝悩めるグラシアル〟の復調を願っている。