【取材の裏側 現場ノート】卓球女子の早田ひな(22=日本生命)は〝地元愛〟あふれるアスリートの1人だ。先月、出身地の北九州市内の旦過市場で今年2度目の火災が発生し、同月に行われたTリーグ個人戦・ノジマカップの優勝賞金100万円を「旦過地区復旧対策会議」に寄付。思いを形にした行動力に、ネット上などでも称賛の声が上がった。

 4歳で卓球を始めた早田は「平日は学校に行って卓球、土日は9時から5時まで卓球」に打ち込んでいたため、外出の機会は多くなかったという。それでも祖母が市場で買ってくれた「ぬかみそ炊き」が食卓に並んでいたことを懐かしそうに語っていた。

 そんな早田の〝ソウルフード〟が同市に本社を置く「資(すけ)さんうどん」であることは以前にも報じた。現在は地元を離れて生活しており「『資さん』が恋しいなと思う」こともしばしば。帰省すると毎日昼か夜に通うほど欠かせない存在になっている。

 気になったので好きなメニューについて聞いてみた。すると、早田は「かしわ(鶏肉)うどんが一番好きなので、かしわうどんを食べたり。でも焼きうどんもめちゃくちゃおいしくて、1回迷って迷って(かしわうどんと焼きうどん)2個頼んでそのまま食べちゃったり…。そういうのもあるぐらい、おいしくて決められなくて。どのメニューもすごくおいしい」と〝資さん愛〟を語ってくれた。

 記者も「資さん」に足を運んだことがあるが、人気メニューの「肉ごぼ天うどん」ばかり食べていた。そこで今回は早田を取材後に再び訪問。さすがに2品は完食する勇気がなかったので、かしわうどんを注文した。鶏肉のコリコリした食感とうどんのモチモチ感が絶妙でスープもおいしくいただいた。

 ちなみに同社の公式サイトで北九州名物として紹介されているメニュー「かしわおにぎり」は「お母さんに海外に持って行ってもらって、海外でも北九州を味わって試合を頑張ってます」(早田)。24年パリ五輪を目指す22歳に親近感が沸いた地元ファンも少なくないはずだ。(五輪担当・小松 勝)