女王返り咲きの足掛かりとなるか――。女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン(20日、東京・有明テニスの森公園)、シングルス1回戦で世界ランキング48位の大坂なおみ(24)は、同55位のダリア・サビル(28=オーストラリア)と対戦。第1セット第2ゲーム途中で相手が左ヒザを負傷して棄権し、2回戦進出を決めた。

 わずかな試合時間だったが、確かな手応えをつかんだ一戦だった。今季は全仏オープン1回戦敗退後、左アキレス腱の負傷で離脱。8月に復帰を果たすも、直近4大会で1勝4敗と思うような結果を残せていない。しかし、この日は課題としてきたフォアハンドについて「あまり試せなかったけど、自分らしさが徐々に戻っている。練習ではいいフォアが打てていたので、2回戦でもいい形を出せればいい」と明るい表情を浮かべた。

 今回で6回目の出場となる大坂は、過去5回のうち1回戦を突破した3大会(2016、18、19年)は全て決勝に進出。前回の19年大会は優勝を果たすなど、相性抜群だ。トーナメントアンバサダーを務める沢松奈生子氏(49)も「彼女がもう一度世界ランキング1位、グランドスラムの優勝者になる、つまり世界のトップに戻るきっかけの大会になるのでは。彼女にとってやりやすい、縁起のいい大会だと思う」と大きな期待を寄せている。

 元世界女王が、これ以上くすぶるわけにはいかない。今後の完全復活につなげていくためにも、頂点まで一気に駆け上がりたいところだ。