〝マット界随一の偏屈者〟の真骨頂だ。ノアのGHCタッグ選手権(25日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の調印式が20日に都内で行われ、王者の鈴木秀樹(42)、ティモシー・サッチャー(39)組と、挑戦者の杉浦貴(52)、小島聡(52)組が出席した。
初防衛戦となる王者組は、落ち着き払っていた。意気込みを問われたサッチャーが「モンダイナイ」と日本語で答えると、なぜかパートナー鈴木が「ノープロブレム」と英語で通訳。鈴木は米WWEの育成機関「パフォーマンスセンター」でコーチを務めながら「ハチマン」の名でNXTにも登場した経験があり、英語は堪能なようだ。
鈴木自身は「はっきりした挑戦表明がないままいきなりタイトル戦が決まった。この微妙な気持ちを名古屋にぶつけます」と語った。
その後、鈴木への質問は「サッチャーが答えます」とし、対戦相手の印象を問われたサッチャーは英語で「杉浦と小島は個々で強い。でも、我々はユニットとして強い。これまでもこちらのペースに乗せて勝ってきている。我々は常に相手よりも一歩先にいるから」と真剣に答えた。
ところが鈴木はこの言葉を「俺はティモシー・サッチャー。杉浦貴&小島聡、いや、タカ&サトシ、お前らをぶちのめすために日本に来たんだ」と通訳した。もはや意訳どころか誤訳だ…。
さらに、チームワークについて聞かれたサッチャーが英語で「鈴木とは考えや向いている方向が一緒だから通じ合っているんだ」と英語で答えたのに対し、鈴木は「見ての通り、今は空手のトレーニング中だ。俺がトレーニングを怠り、弱くなっても、それでもインタビューに来るか? ファンも騒いでくれるのか? 100万円持ってくるか、消えな!」と本人の言葉とは全く違う発言に訳した。
そんなことなどつゆ知らず、他人を疑うことを知らないサッチャーは澄んだ瞳で会場を後にした。












