指揮官交代は〝追い風〟となるのか――。日本代表MF三笘薫(25)が所属するイングランド・プレミアリーグのブライトンはチェルシーに引き抜かれたポッター前監督の後任に、イタリア人のロベルト・デゼルビ新監督(43)の就任を発表した。ドリブラーを好む指揮官で三笘の出番増に期待が高まる中、元日本代表MF前園真聖氏(48=本紙評論家)はレギュラー奪取のポイントを指摘した。
デゼルビ監督はイタリア1部サッスオロやウクライナ1部シャフタル・ドネツクなどを指揮してきたが、欧州トップクラスのチームの監督経験はない。しかし、その卓越した手腕は「イタリア版グアルディオラ」の異名を取るほどで、若き名将として知られる存在だ。デゼルビ監督の特徴はボールを保持しつつ縦への推進力を重視する戦術で、攻撃的選手では特にドリブラーを好む傾向が指摘されている。
そこで起用方針が劇的に変わる可能性があるのが三笘だ。ポッター前監督のもとで今季はスタメンがゼロで、途中出場した4試合でもプレー時間は合計でわずか53分と信頼を得られなかった。だが、デゼルビ監督が就任したことで、ブライトンの現地ファンからはSNS上で「ロベルト・デゼルビの下で三笘薫が輝きを放つ予感。彼はドリブルするウインガーが大好きで(三笘は)その才能を持っている」「三笘はデゼルビの下で大物になる」と出番増に期待が高まっている。
では、三笘が今後スタメンの座をつかみ取るためには何が必要となってくるのか。現役時代に天才ドリブラーとして名をはせた前園氏はこう指摘する。
「プレミアでも相手をはがすプレーなどは出せています。ただ、スタメンの選手の場合は仕掛けるプレーだけでは90分は持ちません。周りの選手との連係などもさらに高める必要がありますし、プレミアの舞台では守備の強度も必要で、あのポジションにもそれが求められてきます」。三笘が武器とするドリブル突破は世界最高峰のプレミアリーグでも通用している一方で、今後レギュラーとしてさらに上を目指すためには守備への貢献や、それを可能にする体力やフィジカル面の向上がカギになるというわけだ。
その上で、短い出場時間の中でも「得点やアシストなどゴールに絡むことが重要になってきます」とインパクトのあるプレーでアピールしていく必要性を前園氏は強調した。森保ジャパンで期待のドリブラーは指揮官交代をきっかけにブレークなるか。11月開幕のカタールW杯でのパフォーマンスにも影響を及ぼすだけに、その動向に大きな注目が集まる。












