土壇場で逆転Vの望みを手繰り寄せた。オリックスは19日のソフトバンク戦(京セラ)を6―5と劇的サヨナラ勝ち。9回に吉田正尚外野手(29)の同点打で追いつき、5―5で延長に突入。迎えた延長10回、二死満塁とレイを追い詰めると、2番・宗佑磨内野手(26)が155キロのストレートを中前へ。4時間47分の死闘を制した。

 もみくちゃにされ、涙を浮かべて喜びを爆発させた宗は「興奮しすぎて記憶にない。年を経るにつれて泣きやすくなってスイマセン。3連勝はめちゃくちゃデカい。残り6試合につながるいい勝ち。人生いろいろある。つらい時も楽しい時もありますが、どんな時も僕たちは全力でやります。僕たちについてきてもらって、全員で優勝しましょう」と叫んだ。

 吉田正の19号2ランなどで序盤に4点をリードしながらも、6回に3番手・宇田川が無死満塁から中村に同点打を浴び、若月の捕逸で勝ち越される。4回以降、相手継投の前に追加点が取れず、敗色ムードが漂う中、9回に主砲・吉田正がモイネロをとらえて同点。延長10回のドラマを呼び込んだ。

 天王山で3連勝し、ゲーム差なしの2位。中嶋監督は「ベンチも誰1人あきらめていなかった。絶対にひっくり返す気持ちでいた。もう1回チャンスはある。何とか3つ取って挑戦権を、と思っていた。そこの始まりくらいな感じかな。終わりじゃない」と気を引き締めていた。