日本オリンピック委員会(JOC)アスリート委員会は14日、各競技団体(NF)アスリート委員会との合同ミーティングをオンライン形式で開催。終了後、都内で報道陣の取材に応じた競泳男子五輪3大会メダリスト・松田丈志氏(38)が〝アスリートファースト〟について持論を展開した。
JOCアスリート委員会の委員長を務める松田氏は、合同ミーティングの冒頭で、アスリートが主体となってスポーツの価値を伝えていく必要があるとの見解を表明。その意図を問われると「東京2020のときにアスリートファーストっていう言葉がよく言われていたが、そこに違和感を抱いた人が多いと思っている」と振り返った上で「確かにアスリートファーストはありがたいし、うれしいことだが、アスリート自身が自分たちの競技やフィールドに責任を持ってその競技をよりよくする、そして、社会の一員として役に立つものをしていくっていうことを僕らが一番やらないといけない」と危機感を口にした。
アスリートが社会性を兼ね備えることが、本当のアスリートファーストだという考え。「まだそこの乖離(かいり)があって、それは僕自身の中にもあると思っている。やっぱり(JOC等の)事務局のみなさんは日々五輪と向き合って、どうやったら競技がよくなるかを考えている。でもその温度感でアスリートが同じようにやっているかというと、やっぱり足りていない部分はある」と猛省。だからこそ、各NFのリーダー候補が集まる場で意見を述べたという。
今後は各NFアスリート委員会から企画を集める方針を明かした松田氏。スポーツの価値が揺らぐ中、信頼回復の第一歩となるだろうか。












