NPB(日本野球機構)は21日に臨時実行委員会を開催し、新型コロナウイルスの影響によって22日からの中日―巨人3連戦(バンテリン)の延期を発表した。巨人では21日時点で計67人もの陽性判定者が続出。他球団でも「第7波」による新規感染者は次々と確認されており、歯止めがかからない状況だ。今後もコロナ禍で公式戦の順延が頻発すればどうなってしまうのか。球界内部では前代未聞となるプランも急浮上している。
巨人は21日に前日までの陽性者57人を除く選手、関係者らへのスクリーニングPCR検査の結果、山口俊、中川、ビエイラら8人の選手とスタッフ2人が新たに陽性判定を受けたと発表した。同日には他球団からも陽性判定者が報告され、拡大の一途をたどる〝球界パンデミック〟の出口は、現在のところ見当たらない。
NPBも頭を抱え込んでいる。巨人を筆頭にこれだけの陽性者が球界全体で続出している現状を考えれば、26日・ペイペイ、27日・松山と2日間にわたって開催される球宴について「中止すべきではないか」との声が出てくるのも無理はない。
だが、この日の臨時実行委員会後、リモート会見に応じたNPB・井原敦事務局長は「オールスターは巨人にかかわらず出場できない選手もいる。代わりの選手で試合は行います」と明言。巨人・山口寿一オーナーも同日に自身が議長を務めて行われたオーナー会議後に「オールスター戦は必ず行います。各チーム、出られる選手は予定通り出す方針で、できるだけファンの方々をがっかりさせない形で行いたい」などと話し、球宴開催は両日ともに予定通りであることを強調した。
とはいえ問題は球宴開催だけにとどまらない。感染拡大の余波によって後々尾を引きそうなのが、延期された公式戦の日程をどこに組み込むか、だ。NPB側はこの日順延が決まった中日対巨人3連戦の振り替え日程を後日発表するとしたが、球界内から「公式戦終盤のスケジュールがパンクするのではないか」との懸念が出ているのも事実。「今後もコロナの感染爆発による影響で試合が順延になるケースは、ある程度想定しなければいけない。それに悪天候によって流れる試合もいくつか出てくるだろう。ただ、CS、日本シリーズのポストシーズン日程は動かせない。順延試合を限定された期間内にどう消化していくか。これは悩ましい難題だ」(球界関係者)。
今年のCSファーストステージは10月8日から、同ファイナルステージは同12日から、日本シリーズは同22日からとなっている。現在順延となって代替日が未定の今季公式戦はパが9試合、セに至っては18試合も残されている。しかも今季はセ・パともに、各チームのCS進出権をかけたAクラス入り争いが終盤戦まで激化しそうな雲行き。それだけに「先々の順位の流れをあらかじめ予想し、前もってCS期間中に消化試合として代替日を組み込むことは展開が読みづらく各チームとも非常に難しい」という。
「おそらく、このままだと24年ぶりとなるダブルヘッダーの復活や、史上初のトリプルヘッダー導入も真剣に議論されることになる。そうでなければすべての公式戦を終わらせることは困難になり、不公平感が生じてしまう」と前出の関係者。確かに午前、午後、ナイターまで1日3試合のトリプルヘッダーならば、今回順延となった中日対巨人3連戦の1カードも1日で消化できるが…。
果たして、どのようなリスケジュールとなるのか。NPBの決断が注目されている。












