巨人の原辰徳監督(63)が20日のヤクルト戦(神宮)前に、都内にある読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(65)へ前半戦の報告を行った。

 現在リーグ5位と苦しい戦いが続いている中での会談となったが、充実した報告となった様子。試合前に取材に応じた指揮官は「(まずは)現状報告。オーナーも野球をすごく、本当に親身になってね、見てくださっているのでね、いいところ、足りないところ、そういうところも含めていい話ができたかな」と手応え。

 さらには「われわれにとっても活力になるし、オーナーも少なからずチームの現状というものを聞いて安心なさったこともあるでしょうし、さらに期待をしてくれたらありがたいという事ですね」と、オーナーとのやり取りを明かした。

 今季の原巨人は、補強に頼らずに若手選手の育成を含む現有戦力での戦いをテーマにシーズンイン。守護神を任されているドラフト1位ルーキーの大勢や一軍に定着した増田陸など若手の発奮には一定の収穫があったが、救援エースの中川や外野の一角を担う梶谷の負傷離脱などで開幕前に想定していた戦力構成には大きな穴が開いた。

 原監督も「真っ白いキャンバスに一生懸命絵を描こうとしている人が多いこのジャイアンツ。時にその絵も『えっ』ていう絵もあるけれど、しかし必ず完成したらきちんとしたいい絵になる。それぐらいわれわれも辛抱強く、今年から加わった戦力で戦っているというのは現状ですから」と現在の状況を説明。

 そんな現状と結果について、指揮官とオーナー間での相違はないようで、原監督は「ちょっと計算狂ってている、戦力がいないという、ケガをしている、あるいは戦うことのできない、それの現状も分かった上でね。ただ、そのブレというものは、オーナー、私にはないという事がね確認できたという事ですね」と語った。

 名将にとっては昨季に新たに3年契約を結んで迎えた今季。若手育成と勝利の両立を狙いながら、原巨人の戦いは続いていく。