やはり予兆はあったのか――。五輪2連覇のレジェンド・羽生結弦(27=ANA)のプロ転向を受け、ベテラン整氷作業員がプロ転向決意直前の「変化」を口にした。
国内リンクの整氷作業員として活躍中の高橋二男氏(84)は1972年の札幌五輪も経験。これまで羽生とは競技会やアイスショーで顔を合わせてきたが、羽生の〝現役最後〟の氷上演技となった6月後半のアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」静岡公演で〝ある異変〟を感じたという。
「これまでも会場で会うと必ずあいさつしてくれましたが、その時は2回ほど僕のところに来てくれて氷の話などじっくり話したんです。改めて『いつも本当にお世話になっています。ありがとうございます』って言ってくれてね。こんなことは初めてでしたよ」
その瞬間「もしかしたら(競技生活の卒業が)あるかな」と悟ったという。羽生の表情についても「すごく穏やかになっていました。競技者の顔ではなくなっていた気がします」と振り返る。さらに、驚きのサプライズも用意されていた。
「静岡公演の朝、お母さんが来て、僕にお菓子を差し入れてくれたんですよ。今になってみると、これまでのお礼だったのかな。もしかすると彼は他の人にも最後の感謝の気持ちを伝えていたのかもしれません」
裏方スタッフへの気遣いも超一流。このエピソードが羽生結弦の人間性を如実に物語っている。












