フィギュアスケート五輪2連覇のレジェンド・羽生結弦(27=ANA)のプロ転向表明を受け、元国際審判員の重鎮・杉田秀男氏(87)が惜別のメッセージを送った。
フィギュア界の草創期を知る杉田氏。北京五輪でクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が認定された後は「来季もやってほしい」と熱望していたが、この日の発表を耳にして「本当にお疲れさん、と言いたい。でも同時に、もう少し見たかったなっていう寂しい気持ちも少しある」と本音をのぞかせた。
戦後のフィギュアスケート界を引っ張ってきた杉田氏にとって、数々の金字塔を打ち立てた羽生はどう映っていたのか。
「僕が現役だった戦後は、日本人のスケーターは『世界に追いつけ、追い越せ』という夢を見ていた。羽生選手はそんな僕らの夢を実現してくれた大選手。4年に1回しか開催されないオリンピックも2連覇した。100年に一人の選手でしょう」
また、杉田氏はレジェンドを支え続けたスタッフや家族にも言及。「国民栄誉賞まで受賞し、競技だけじゃなくいろんな部分で世界から注目された。そういう生活を何年も続けるプレッシャーは本当に大変だったと思う」と振り返ったうえで「いろんな方に支えられたと思うけど、一番はお母さんでしょう。信頼できる母親がずっとそばにいて、最後に帰るところがあったのは大きい。僕らの夢をかなえてくれたお母さんにも『お疲れさまでした』って言いたいです」と、しみじみ語った。












