〝燃える闘魂〟の現状は――。NHKでアントニオ猪木氏(79)の闘病ドキュメンタリー番組を手がけたプロレスラーの「KENSO(ケンゾー)」こと鈴木健三氏(47)が18日、都内で著書「燃える闘魂 ラストスタンド」(主婦の友社)の発売記念イベントを行った。
共同テレビプロデューサーの健三氏は、師匠の猪木氏が難病「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」で闘病する姿を紹介した、ドキュメンタリー番組「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~」で猪木氏を密着取材。番組はNHK総合とNHK―BSプレミアムで放送されて大きな反響を呼び、18日にNHK総合で放送された「3分ドキュメンタリー」でも取り上げられた。
著書は同番組を書籍化したもので、この日のトークショーではNHK統括プロデューサーの松永真一氏と対談。健三氏は先週15日にも猪木氏と面会したと言い、猪木氏の現状について「良くもなく悪くもなく、平行線をたどっている状況」と明かした。
その上で「本人はこういうふうにNHKの番組に出て、ちょっと面白いことを言っていた。『オレはドラマをつくろうと思っている。アントニオ猪木対アントニオ猪木をやろうと思っているんだ』と真顔で言って、その後、本気でシナリオを作っていた」と、猪木氏の新たな〝野望〟も披露。猪木氏は2010年公開の映画「ACACIA―アカシア」で主演しているが、病床にあっても闘魂流のプロデュース力は健在だ。もっともこれを聞いた松永氏は「なかなか、うちでやるのは難しいです」と苦笑いだった。
番組制作の裏話をふんだんに公開した健三氏は、番組が「(2019年8月に亡くなった)田鶴子夫人とのラブストーリーとして作った」ことも打ち明けた。「想像以上のすばらしい反響をいただいた。僕はこれを最後に、この世界から去ってもいいと思った」と師匠との濃密な時間に感慨深げだった。
では、猪木氏自身は同番組についてどう思っているのか? 「カッコ悪い、こういう姿をね。見てもらったのは最初はね、やっぱりね…。それが反響があったんだからね。フフフッ…」と、満面の笑みを浮かべながら語っていた。健三氏と番組の存在が、闘病を続ける〝原動力〟の一つになっているのかもしれない。












