【取材の裏側 現場ノート】日本代表MF久保建英(21)はスペイン1部レアル・マドリードから同レアル・ソシエダードに完全移籍(Rマドリードが50%の権利を保有)し、退路を断って4季目のシーズンに臨む。誰もが認める才能を持ちながらも、これまでブレークできずにいる中、存在感を示すには何が求められているのか。
2019年夏に久保がJ1FC東京からスペインに渡った当時、イタリア1部インテルで長くプレーしていた日本代表の重鎮・DF長友佑都が話していた言葉を思い出した。「厳しいことを言うようだけど、海外クラブは結果でしか評価しない。それはゴール数とかアシストとか得点に絡むこと。そうした数字を残していかないと生き残れないと思いますね」
久保は昨季に所属したスペイン1部マジョルカで公式戦2ゴール3アシスト。攻撃陣としては物足りない数字だった。これまで「フィジカルが足りない」「守備ができない」と久保の持ち味ではない部分を指摘されることもあり、スタメン落ちすることもあった。しかし「たくさんのゴールを奪える」という利点があれば〝ウイークポイント〟も補えたはずだ。
日本代表イレブンでは昨季にオランダ1部PSVアイントホーフェンに所属したMF堂安律が公式戦10得点、イングランド・プレミアリーグのリバプールでプレーしたMF南野拓実も公式戦10得点、ベルギー1部ゲンクのMF伊東純也は8得点18アシストと、確実に数字を残した。
しかも堂安はドイツ1部フライブルク、南野はフランス1部モナコ、伊東は同1部スタッド・ランスへと高額な移籍金が発生する中でも求められて移籍を果たした。前出の3人が自身の力で評価を高めた結果であり、久保が欧州で実力を示し、さらなるステップアップを果たすにはとにかく得点を積み重ねるしかないのは明らかだろう。
もちろん、久保もゴールの重要性を理解している。地元メディアとのインタビューで「得点とアシストの合計で20ゴール」と強調していた。いつまでも「若手」ではいられない。欧州で評価を高めるため、ゴールマシンとなって結果を残せるか。
(サッカー担当・三浦憲太郎)












