死闘の末に勝利をつかんだ。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝(25日、埼スタ)で浦和が全北(韓国)と激突。延長2―2から突入したPK戦を3―1で制して3年ぶりの決勝進出を果たした。浦和イレブンの中で攻守にわたり大活躍したのがDF酒井宏樹(32)。昨夏9年ぶりにJ復帰後も欧州では依然として評価が高く、活躍とともに今後続々とラブコールが届きそうだ。
森保ジャパンでも不動のレギュラーを張る酒井が、アジアの舞台で強烈な存在感を発揮した。
まずは前半11分、巧みな抜け出しから絶妙なクロスを入れてMF松尾佑介の先制ゴールをアシスト。1―2の延長後半15分には絶体絶命の中、自陣で執念のスライディングタックルからボールを奪うと果敢に攻め上がり、FWキャスパー・ユンカーの同点弾を演出した。
試合後はリカルド・ロドリゲス監督が「酒井がボールを奪ってからしっかりとクロスを上げてゴールに結びついた」、劇的弾のユンカーも「宏樹がしっかり戦って、そこがゴールにつながった」と称賛の嵐。文句なしでこの試合の最優秀選手に選出された。
酒井は殊勲の会見で「昨年の夏、マルセイユから移籍してきて、当時は誰一人、家族も代理人も含めてこの移籍に賛成の人はいなかった。これが成功だったかどうかは僕自身が証明するしかない。そのためにはこの大会が重要」と9年ぶりのJ電撃復帰を振り返りながら熱い思いを吐露。「東地区で優勝できて、ACL全体の決勝に進めたことは僕にとって非常に大きい」と続けた。
周囲が日本復帰に反対したように、酒井に対する欧州での評価はいまだに高い。今夏にはフランス紙「レキップ」が、同国1部モンペリエによる酒井への関心を報道。同国メディア「フットメルカート」は「マルセイユが冬に呼び戻そうとした」と指摘した上で「酒井はフランスで素晴らしい評判を保っている。彼は経験豊富でリーグアンをよく知っている」と現在も自国で高く評価されている状況を伝えている。
欧州事情に詳しいある代理人も「実力的にまだまだ欧州のトップレベルでやれる。W杯で活躍すれば、あっちでまた獲得しようとするクラブが出てきてもおかしくない」。森保ジャパンでもプレーの質は際立っており、カタールW杯でも活躍すれば欧州で酒井株が再び急騰することは必至だ。
世界から認められる男が浦和を3年ぶりの頂点へ導いてくれそうだ。












