持ち味を存分に発揮した。卓球の第2回パリ五輪代表選考会の全農カップ・トップ32最終日(4日、アクシオン福岡)、女子決勝は伊藤美誠(21=スターツ)が石川佳純(29=全農)に4―0で完勝。国内選考会で初優勝を果たした。
試合序盤から主導権を握った伊藤は相手にスキを与えず、一方的な展開に持ち込んだ。ストレート勝利で頂点に立ち「挑戦者の気持ちで戦っていた分、最後まで向かっていけた。練習でやってきた部分を試合で出せたし、気持ち的にも今回はすごくよかった」と笑顔を見せた。
3月のライオンカップ・トップ32、先月のTリーグ個人戦・ノジマカップはいずれも準々決勝敗退。国内の選考会でライバルに苦戦した。
今大会は自らに言い聞かせるように「挑戦者」を連呼してきた伊藤は「もちろん(普段から)挑戦者の気持ちなんですけど、相手のほうがその気持ちが強くて、だからこそ向かってくる。それをしっかり上回るぐらいの強い気持ちで戦った」と意図を説明。さらに「本当に変わらないとなかなか難しいという気持ちもあったし、それで変われたのもある。チャレンジャーの気持ちとともに、成長するのも大事。さらに上に行きたい」と付け加えた。
今大会の優勝でパリ五輪選考対象の50ポイントが与えられ、計85ポイントとなった。これにより大会前まで5位タイだった獲得ポイントの順位は一気に2位に浮上。「大きな勝ちだと思いますし、1位(早田=115ポイント)は飛びぬけていて、2位以下は接戦。優勝しても、まだまだ挑戦者として戦いたい」と気持ちを引き締めた。
パリ五輪の前に来年5月の世界選手権(南アフリカ・ダーバン)出場を狙う伊藤。今後も11月の第3回選考会(千葉)など国内外の試合が続くが「次の大会に向けてしっかり準備していきたい」と力強く語った。












