楽天が交流戦を終え、パ・リーグ首位に再浮上した。しかし、前半戦では11連勝するなど絶好調だったが、その勢いには陰りも見えている。目指す9年ぶりVのカギは何か。1997年に近鉄に入団、05年から新球団の楽天に移籍し、17年まで同チームのコーチを務めた「ミスターイーグルス」こと礒部公一氏(48=野球評論家)に聞いた。
――交流戦は勝率5割で終わった
礒部 予定通りの戦いができたんじゃないかと思う。勝率5割でうまく乗り切ることができて良かったんじゃないかな。打線はまだまだ予断を許さないような状況やけどね。
――11連勝の後の不調の原因もやはり打線か
礒部 11連勝している時は、打線が頑張っていた。その中心にいたのが、西川、浅村。この2人がうまく機能しなくなった。打率も西川が2割3分、浅村が2割7分ぐらいまで落ちている。そこから、点が取れなくなった。
――復調のカギは、西川と浅村か
礒部 後半戦に向けたキーマンは、西川だと思っている。チーム盗塁数が増えなかったところに入団してくれて、十分若いし、やってくれると思っているんで。開幕ぐらいの勢いに戻してほしいなと思っている。本人も苦しんでると思うけど。ファンの女の子からの人気も高いし。「ハルキスト(西川ファンの呼称)」ってのがいるんでしょ。テレビ中継の解説で「ハルキスト」って言いたかったのに、言葉が出てこなくて困ったことがあったけど(笑い)。あと、他の選手は頑張っているので。外野手の武藤とかの新人が出てきたのもプラスだし、辰己は目の色変えてやってるので。
――辰己は昨年石井監督から厳しく指導される場面もあった
礒部 石井監督は、彼の性格を把握したり、性格を見た中で足りないところをバッと言っていたんだと思う。もっとできるポテンシャルがある中で、去年は2割2分の成績で終わった。今年はようやく、センターのレギュラークラス並みの働きができるようになったんじゃないかな。
――辰己は去年ゴールデン・グラブ賞を獲得した
礒部 守備は1年目から気にしてなかったので。外野手は打たなきゃしょうがないから。ポテンシャルでは打率3割、30盗塁ぐらいできる選手だと入団した時から思ってるので。もうちょっと粗さがなくなれば3割も近くなっていくと思う。
――金曜日からホークスと首位攻防戦だ
礒部 ホークスの投手は実績もあるし、エース級の投手が多い。なかなか打てないから、チャンスが少ないと思う。ワンチャンスをものにして、先制点を取れたらいい。
――ポテンシャルの高い打者も多い
礒部 柳田のような、技術のある選手で、状態が悪い選手が調子を上げてくると思うので、気をつけなければならない。でも、試合が4日間空いて、お互い体力的にも元気になっているので、いい戦いをするのでは。
――楽天にはこの3連戦をものにして、優勝まで突っ走ってほしい
礒部 そうやね。3連勝とはいかなくても勝ち越せばホークスとのゲーム差も開くので。とにかく連敗をなくせば、ガクっと順位が落ちることもなくいけるんじゃないかな。












