【ほめ達・松本秀男 人生を変えることば選び】新しい年が始まりました。開運招福!で、素晴らしい一年にしたいですね。いろいろあるでしょうが、一度きりの今年、どんな状況であれ、自分なりにはベストの一年にしていきたいものです。

 開運招福のためにもっとも大切なのも、ことば選びです。運のいい人と、運の悪い人の違いはなんだと思いますか?

 はっきりと違うことは、ただ一つです。運のいい人は「自分は運がいい」と言い、運の悪い人は「自分は運が悪い」と言っていること。

 例えば同じチームで同じ仕事を担当し、同じトラブルに出合った時に、運のいい人は「わあ、この程度で良かった、やっぱり運がいい」と言い、運の悪い人は「うわ、最悪、やっぱり運が悪い」と言います。

 この時点では客観的には、どちらの運が悪いかは判断できませんが、運のいい人は、さらにもう一歩踏み出す勇気を持ちます。運の悪い人は、そこで尻込みしてしまう。これが長年積み重なると、運のいい人と悪い人の未来は大きく変わっていきます。

 脳科学者の方から以前にお聞きしましたが、人間の脳にはスイッチがあるとか。いいことを探すスイッチを入れれば、いいことが見つかる。悪いことを探すスイッチを入れれば、悪いことが見つかる。つまり「何かいいことありそう」と思えば、いいことが見つかるようにできています。まずは脳のスイッチを入れることが大切なのだと。

 実際にこれを朝礼に導入している企業もたくさんあります。「グッド・アンド・ニュー朝礼」と呼んで、最近あった「いいこと・新しいこと」を持ち回りで発表します。仕事ではなくプライベートなことを発表してもらうのがポイントで、「子供が自転車に乗れるようになった」「あの映画を見た」などをシェア。すると朝からプラスにフォーカスするスイッチが入ります。そのまま業務に入れば、仕事にもプラスのフォーカスができて、新しいアイデアが生まれたりトラブルにも前向きに対応できたりします。

「そんなの、ただの錯覚じゃないの?」と思われるかもしれませんが、脳科学者の方も「錯覚こそ大事!」とおっしゃいます。錯覚が勇気を生み出し、いい結果を生み出すならば、ことば選びでどんどんプラスの錯覚をしていきましょう。運のいい一年を送れるかは自分次第。お試しください。

 ☆まつもと・ひでお 1961年東京都生まれ。国学院大学文学部卒業後、さだまさし氏の制作担当マネジャー、ガソリンスタンド経営を経て、45歳で外資の損害保険会社に入社。トップ営業マンとなり数々の実績を作る。現在は一般社団法人・日本ほめる達人協会専務理事を務め、企業セミナーなど多方面で活躍中。著書に「できる大人のことばの選び方」や「できる大人は『ひと言』加える」など。