この時期に症状が出やすい秋の花粉症や寒暖差アレルギー。くしゃみや鼻水、咳が出てしまうと、どうしても生活の質を下げてしまう。少しでも快適に過ごすための予防法や治療法について、耳鼻咽喉科の鈴木香奈先生に教えてもらおう。
――秋の花粉症もやはりマスクが重要でしょうか
鈴木医師(以下、鈴木)そうですね。マスクをして体内にアレルギー物質を入れない工夫はすごく大切です。あとは、春の花粉症の原因は樹木なので飛散距離が遠く、避けるのが難しいんですが、秋の花粉症の原因は背が低い植物なので、飛散距離が近いです。そのため、原因の植物に近づかないことがとても効果的です。
――寒暖差アレルギーに関しては、どういう対策がおすすめですか?
鈴木 気温差を感じないような工夫が重要です。今の時期は1日の中でも気温が変わりがちです。マフラーなど、臨機応変に対応できるものを持ち歩きましょう。筋力をつけてみるのもおすすめですね。筋肉があると、ある程度、体内の熱を保つことができ、気温差のダメージを受けづらくなりますよ。
――台風の影響や夏の疲れで、そもそも体の調子を崩しやすい時期でもありますが…
鈴木 花粉症だろうと、寒暖差アレルギーだろうと、予防のために体の調子を整えることは非常に大切! 体調が悪いと、より花粉症の症状って出がちなんです。台風の影響で気圧の変化があったり、体調を崩していたりすると自律神経も乱れがちに。自分をいたわる生活をして、症状を軽くしてあげられるといいですね。
――どうしてものときは市販薬に頼りたいです。ただ、いっぱい種類があって悩みます
鈴木 まずは「眠気が出にくい!」などをうたっている、効果がマイルドなものを使いましょう。花粉症だろうと、寒暖差アレルギーだろうと、基本的には対症療法です。どちらが原因でも、出ている症状を改善する薬を選べばよいでしょう。ただし、市販薬は一時的に使うものであり、長期に使うものではありません。
――毎年症状が出て、その時期はしばらく薬と付き合うイメージです
鈴木 そうなんです。そのように毎年市販薬で対応している状態であるならば、非常に心配です。自分に合った作用や副作用のリスクを踏まえた上で、適切な薬を選べているとは限りません。耳鼻咽喉科や内科を受診していただければ、抗ヒスタミン薬やステロイドなど、その人の症状や既往歴に応じつつ、副作用も配慮した上で薬を処方することができます。
☆すずき・かな 日本耳鼻咽喉科学会専門医。金沢医科大学卒業。金沢駅前ぐっすりクリニック院長を務めており、睡眠時無呼吸症候群を核に、アレルギーや蓄のう症をはじめとした耳鼻咽喉科診療を行っている。













