【緩和ケア医・大津秀一 長生きのレシピ】今年も、少しでも健康に長生きすべく、その方法をご紹介していきます。どうかよろしくお願いします。2021年最初に取り上げるのは「かかりつけ医の賢い見つけ方」です。
皆さんは身近に信頼の置けるかかりつけ医の先生がいますか? 日本医師会のウェブサイトにはかかりつけ医の定義について「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的能力を有する医師」とあります。確かにこんな先生が身近にいたらどれだけ心強いことか。
かかりつけ医がいることのメリットを挙げれば、まずは自身の日頃の体調を把握する医師が身近にいることで、より早く不調を察知することができる点。諸外国ではまず初期診療はかかりつけ医に診てもらってからという国もあるほどです。また、日常のこまごまとした不調を相談する際にも、近隣のクリニックのほうが通いやすく、時間の節約にもなり、きめ細かいアドバイスを期待できるという側面もあります。
そして、良い先生の見つけ方としては、まず「最新の知識を得ているか」があります。医学情報は年々増え続け、日進月歩の世界です。インターネットでも調べられることで、逆に患者さんのほうが詳しく、「これはどうなんですか?」と質問攻めになることもあると聞きます。
そういった時に大事なのは、担当の医師が根拠を明らかにして丁寧に説明できるかどうか。診察の際には、こちらも何を聞いたらよいかメモしておくなど、事前の準備も欠かせませんが、その質問に対して、根拠を付け加えて説明してくれるような医師は体を預けるに足る医師だと言えるでしょう。
同時に大事なのはコミュニケーション能力です。実は問診から得られる情報はとても多いと知られています。必要な情報を聞き出すのは医師にとって良い診断や治療の第一歩。また、病状について分かりやすく説明する医師は、いい先生と言えるでしょう。
次回からはさらに詳しく、良いかかりつけ医の見つけ方についてお話ししていきます。ご活用ください。
☆おおつ・しゅういち 茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。内科専門研修後、ホスピス、在宅、ホームなど様々な医療機関で終末期医療を実践。東邦大学病院緩和ケアセンター長を経て、オンライン診療も行う早期緩和ケア大津秀一クリニックを設立。多くの終末期患者と向き合ったことで、予防医学にも力を入れる。著書に「1分でも長生きする健康術」(光文社)、「誰よりも早く準備する健康長生き法」(サンマーク出版)など多数。












