【石井和美の辛口家電診断】今回のテーマはサーキュレーター。空気を循環させるスグレモノは、換気が求められるこの冬、暖房の効果をアップさせる意味でも大いに役立ちそうだ。選び方、配置の仕方なども含め、家電プロレビュアーの石井和美氏に教えてもらおう。
サーキュレーターの需要がここ数年高まっています。新型コロナ以前にも室内の空気循環を良くしてエアコンの温度を適切に保てることで注目を集めていましたが、換気がより大切になるこの冬はさらに注目度がアップ。置き方の工夫次第で、部屋の空気を外部へ流し、また、窓を開けて空気を入れ替えた際に下がった室温も効果的に元に戻してくれます。ご家庭や職場など各所で必須家電となりそうです。
よく聞かれる質問としては扇風機との違い。扇風機はそもそも体に風を当てることで涼しさを感じさせるように設計されており、風の質としては柔らかさを感じさせるもの。対して、サーキュレーターは部屋の空気循環を目的として室内の温度を均一にする家電で、風の質としても直線的であり、直接当たると“痛い”と感じることもあるかもしれません。
サーキュレーターは置く場所も大事です。換気を目的とする場合は窓の対角線上に置き、室内の空気を窓に向けて飛ばすようなイメージです。冬場は温かい空気が上にたまりやすいため、エアコンに向けて風を送ると空気が足元にも循環し、部屋全体が温まります。
注文をつけるとすると掃除のしにくさでしょうか。パワーがある強い風を出すという目的があるため、おおむねどのメーカーも安全性を重視してカバーが外せないなどの措置を取っており、中のファンなどにほこりがたまりがちです。その点は通年家電としても需要が高まっている今、今後の改善を期待します。
最近は音声操作ができるものやコードレスなども出ているので、ニーズに合わせて選ぶようにしましょう。
【音声操作でお手軽】最大の特長はアプリなどを入れる必要なく、声で操作できること。無線LANも不要です。「ねえ、サーキュレーター」と話しかけるだけで、電源操作や首振り、風量調節が可能となります。機械が直接音声を認識するため、反応も素早くスピーディー。はやりのIoT家電にはアプリを入れる必要があり、そういった作業に苦手意識を感じていた人にもぜひ、お試しいただきたいです。
ほかにも25メートルと遠くまでパワフルな風が届いたり、微風から強風まで5段階の風量調節、運転音も静かなどオススメポイントは多いです。すべての操作はリモコンでも行えます。
気になるお手入れも前面のカバーが簡単に取り外せるため、掃除も楽々。コロンとした外見は女性人気も高く、春夏秋冬、どの季節にも幅広くお使いいただけます。
◆アイリスオーヤマ「サーキュレーターアイ18畳上下左右首振り音声操作」(1万4800円=本紙調べ・税抜き)
【コードレスで持ち運び楽々】 家の中には意外と空気がこもりやすい場所が多いですよね。たとえば、調理中の台所、また入浴時の脱衣所など、そういった場所にいちいちコンセントを抜いてサーキュレーターを移動させるのは、地味に面倒です。
その点、こちらの製品はコードレスなので持ち運び楽々。リビング、寝室、玄関など、状況に応じてサーキュレーターで簡単に換気ができてしまいます。また冬場の使用法としては、洗濯物の部屋干しの補助として風を循環させることで早く乾かすこともできます。
10段階風量調節が可能で、省電力となるDCモーターを搭載。夏場には扇風機としても使用できます。いろいろな場所で活躍してくれそうです。
◆小泉成器「コードレスマルチファン KCF―2302/W」(1万6800円=本紙調べ・税別)
サーキュレーターはカバーが外せないなどの製品が多く、掃除のしにくさがネックになっているとお伝えしました。その点、こちらの製品は写真を見ていただければ分かるように、とことん分解が可能。前面カバーどころか後面カバーまで外せることで、最もほこりがたまりやすく気になっていた空気の吸い込み口まで水洗いできちゃうという画期的な製品になります。
風量は9段階、タイマー設定もあることで寝ている間も空気を循環、快適な住環境を保ちます。アロマケースも付いていることで、好きな香りのオイルを選んで夜はリラックスムードを演出してもいいですね。ヘッドも上下90度の首振り可能と、空気をいい形で撹拌してくれます。
◆ドウシシャ「CIRKILATOR サーキレイター」(1万978円=本紙調べ・税込み)
☆いしい・かずみ 家電プロレビュアー。家電レビュー歴15年以上。茨城県に家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大物家電のテストも行う。実際に製品を使用した上での的確なコメントに定評あり。












