【銀の盾に聞いてみた】ニッチな動画や特定のジャンルで登録者数10万人を突破したユーチューバーや運営者をインタビュー! 「長崎バイオパーク」編の後半では、人気の動物やユーチューブ以外のSNS戦略についても直撃。インターネット上だからこそ生まれる新たな交流や、〝バズ〟の中にある気付きについて、撮影を担当している神近公孝氏に語ってもらった。
――動物を撮影する上で心掛けていることはありますか
神近 やっぱり動物の自由な姿や、期待通りには動かない姿を楽しんでほしいので、こちらとしては無理をしないことですね。動物の自然体を楽しんでいただける方をファンにしていきたいとは思っています。
――予想外なことも多いのでしょうか
神近 カピバラは用意したお風呂に入ってくれなかったり、フルーツも食べてくれなかったりするんですよ。それでも「食べないのかよ!」というこちらのツッコミも含めて楽しんでもらいたいです。
――初めて動画を見る方にオススメしたい動物はいますか
神近 バイオパークとしてはキツネザルを見てほしいです。先ほどお伝えした通りうちの動物たちはすごく自由ですが、柵も檻もなく暮らしているのは、キツネザルとミーアキャットだけなんですよ。しかもキツネザルは性格がおとなしくて、エサをあげようとすると「ちょうだい~」と言っているかのようにこちらを待っているんです。
――愛されキャラということですね
神近 その一方で絶滅危惧種でもあるので。調べていくと動物の生きる環境について考えるきっかけにもなると思いますよ。
――新たに「この動物を売り出そう」と狙ったりもするのですか?
神近 なかなか新しく動物を人気にするのは難しいですね。やっぱり多くの方が、みんながかわいいと思っているものをかわいいと感じますし、知名度の低い動物は「へぇ~」で終わってしまいますから。
――簡単ではないんですね
神近 ただ、その意味では、ブラジルバクという生き物が最近、人気を集めています。体重は200キロありますが、鼻が自由に動いて表情が豊かなんですよ。
――ユーチューブだけでなくTikTokでも多くの登録者を集められています。こちらも戦略があるのですか?
神近 TikTokはフォロワーの90%が海外の方なんです。割合としてはアメリカやブラジル、メキシコ等が多くて。ですから海外に向けて発信しようということで、日本語をほとんど使わない動画になっていると思います。ライブ配信もアメリカに向けて昼頃にやりますからね。
――柔軟に動かれていますね
神近 あとはつい最近、カピバラの配信をしたり動画を出したりすると、「masbro」というコメントがついて。何だろうと思って配信で聞いてみたら、今インドネシアでカピバラのことを「masbro」と呼んで人気になってるっていうんですよ。それを聞いてからはインドネシアの時間に合わせて配信をやろうとなって(笑い)。動画の題名にも、カピバラだけじゃなくてハッシュタグで#masbroと入れています。
――確かにカピバラの動画は非常に多かったです
神近 その時々の流行りやお客さんの反応を見ながら、一番反応が良いものを連続で出しています。SNSを始めた頃はネタを変えないと飽きられると思っていたんですけど、はやっているものは10本出しても100本出しても視聴者のテンションが下がらないことが分かったんです。はやっている時はとにかくその動物の動画を出すことにしています。
――外国人来園者の方も増えましたか?
神近 統計は取っていませんが、明らかに増えましたね。以前爆買いが話題になった時期がありましたが、バイオパークにはあまり影響がなくて。ところが最近は平日だと、「外国人の方ばかりじゃない?」っていう日もあります。海外の方からSNS上で「今度日本に行くから、バイオパークを予定に入れたい」というコメントをいただくこともよくありますよ。
――今後挑戦したいことを教えてください
神近 ありがたいことに動物園業界ではトップクラスのSNS人気が出たので、業界全体をもっと紹介できるような、〝動物園の入り口〟として盛り上げたいです。バイオパークだけにこだわると紹介できない動物が、他の動物園では飼育されていますし、保護活動のような素晴らしい取り組みをされている動物園もありますから、いろいろとコラボできればと思います。
――最後にファンの方にメッセージをお願いします
神近 たくさん視聴していただいて、応援の気持ちも届いて、こちらとしては勇気をもらっています。もっと自由な動物たちを紹介する動画・SNSもたくさんやっていこうと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。そして新しく見てくださる方との間にも、いい関係を作っていきたいので、これからも新鮮に楽しんでもらえるコンテンツを作っていきたいです。
【長崎バイオパーク】1980年に開演した長崎県西海市の動物園。約200種の動物が飼育され、多くの動物とふれあえる〝距離の近さ〟で人気を集める。ユーチューブやSNSでも精力的に発信し、ユーチューブでは50万人超、TikTokでは190万人以上の登録者数を誇る。
ユーチューブチャンネルは【https://www.youtube.com/@biopark】から。















