【銀の盾に聞いてみた】ニッチなテーマや突き抜けた内容の動画で登録者数10万人を突破しているユーチューバーや著名人をインタビュー。今回は、様々な生物の飼育動画で人気を集めるチャンネル「ちゃんねる鰐」の鰐氏を直撃した。

 向かったのは今年4月に鰐氏がオープンさせた「深谷爬虫類館」。記者が実際に見学しながら、本人に魅力を紹介してもらいつつ、爬虫類を含む生き物の魅力やチャンネル飛躍のきっかけ、そして爬虫類館のさらなる展望について語ってもらった。

 ――入館してすぐ大きな爬虫類が出迎えてくれました

 鰐氏(以下鰐)最大2メートルになるミズオオトカゲや、同じく2メートルまで大きくなるニシキヘビ、スマトラブラックパイソンもいますね。メガネカイマンというワニは、ワニの中ではそこまで大きくならなくて、最大でも2メートル50センチぐらいですけど、まあ普通に考えたら大きいですよね(笑い)。今は1メートル70センチのオスと、1メートル30センチのメスをペアで飼っています。

メガネカイマンのペア
メガネカイマンのペア

 ――「鰐」という名前で活動されていますが、飼育されている生き物は様々ですね

 鰐 そうなんですよ、もう10年以上も「鰐」として活動していますが、名前自体は「何だか格好いいな」という程度の思い付きで雑に付けちゃったんですよね。だから特にワニが好きということではなくて。かなり好きな部類の生き物ということは確かですけどね。

 ――ワニだけでなく立派なワニガメも展示されています

 鰐 こちらは川で見つかってニュースになることも多いですよね。前の飼い主さんが飼いきれなくなってうちに来た子なので、たぶん30歳くらいにはなっているのかな。

 ――引き取ることも多いのですか?

 鰐 そうですね、別の部屋にいる47歳のワニガメも、先程のメガネカイマンも、高齢になった飼い主の方から引き取った形になります。

 ――飼育設備も頑丈に見えます

 鰐 水槽も特別頑丈にして分厚い強化ガラスを使っています。さらに鍵も付けないと飼育の許可は下りないんですよ。

頑丈な水槽で飼育されるワニガメ
頑丈な水槽で飼育されるワニガメ

 ――飼育に許可が必要とは

 鰐 保健所の許可を取らないと飼育ができないんです。その許可も飼い主に対して下りるのではなくて、飼育場所・設備に対して下りるんですよね。だから自宅から爬虫類館に連れて来たタイミングで、ワニガメ等は許可を取り直していますよ。

 ――動画でも人気のエミューも飼育されていますね

 鰐 こちらも実は事情があって飼えなくなった方から預かった子たちですね。ダチョウについで世界で2番目に大きい鳥なので、最終的には1メートル50センチから2メートルまで背が高くなります。

 ――取材する我々にも抵抗がなさそうです

 鰐 人の手で孵化して、人に育てられているのですごくべた慣れで。触っても全然嫌がらないし、かわいい子たちですよ。

世界で2番目に背の高い鳥・エミュー
世界で2番目に背の高い鳥・エミュー

 ――奥にある水生生物のブースも豪華ですね

 鰐 完全水生のミズヘビ・ジャワヤスリヘビや、木の葉に擬態するために平たくなったカエルのピパピパ、世界最大の淡水魚・ピラルクーもいます。

 ――これだけの種類の生き物はどこで手に入れるんですか?

 鰐 生物系のイベントで購入することが多いですが、最近は専門店も増えているので、そういうお店を回ることもありますね。

 ――最近はマイナーなペットにも光が当たっている気がします

 鰐 熱の高まりは感じますね。自分がこういう生き物を飼い始めたころは、もっと〝アングラ〟な趣味でしたけど、最近はイベントで家族連れも見るようになりました。昔ほどコアでないというか、ポピュラーな趣味になったのかなとは感じますね。

 ――そして外ではリクガメがのんびり歩いていますね

 鰐 庭に放し飼いゾーンを作っていますから。エサやり体験もできるのでお客さんには人気です。

外のスペースではリクガメが闊歩
外のスペースではリクガメが闊歩

 ――温室も用意されているのですか?

 鰐 そうですね、雨の日や冬の間に使いたくて建てました。それに加えて日陰を作ってあげたり、ミストを設置したりして対策しないと、アフリカ原産のカメたちですらバテちゃうんですよ。最近の日本の夏って、アフリカをしのぐレベルで暑いですから。

インタビューを受ける鰐氏
インタビューを受ける鰐氏

 ――ここからは鰐さんご本人についてうかがいます。生き物のことはいつから好きになったのですか?

 鰐 よく聞かれるんですけど、それが分からないんですよ。物心ついた時から生き物が好きなので。男の子って小さい頃、気付いたら虫が好きになっていて、虫を捕ったりザリガニを捕ったりするじゃないですか。その後なぜか成長に伴ってだんだん苦手になる方も多いんですけど、自分はそのまま嫌いにならなかったという感じですね。

 ――爬虫類が好きになったのも…

 鰐 爬虫類も恐竜や怪獣が好きだったことからですね。今も生きている生き物の中で、最も恐竜に近い生き物が爬虫類だったというか…。結局本能的に格好良さを感じて好きになっているので、特にきっかけというのはないんですよ。

 ※後編では人気チャンネル誕生の経緯や飛躍のきっかけになった動物、今後の展開についても語ります。

【ちゃんねる鰐】生物系ユーチューバ―・鰐氏が運営する爬虫類系ユーチューブチャンネル。鰐氏が飼育する生物の様子や、今年4月にオープンした爬虫類館の近況動画で人気を博し、登録者数は90万人を突破している。

 チャンネルのホームは【https://www.youtube.com/c/WANIVSPBAO】から。