東京・渋谷の明治通り沿いにある神宮通公園の公衆トイレが、建築家・安藤忠雄氏(79)らによって刷新された。
渋谷区の公衆トイレを維持、管理するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」が、汚い、臭い、怖いと問題を抱えた公衆トイレを誰もが快適に使用できるようリニューアルした。
プロジェクトには安藤氏の他、隈研吾氏(66)らも参加。クリエーター16人が東京五輪を見据え、今夏までに17か所のトイレをデザインした。
安藤氏が手がけたトイレのコンセプトは「あまやどり」。円形平面の棟からせり出した屋根庇(ひさし)を設置し、雨天時に雨宿りができ、トイレ以外の利用も可能。アルミ合金の素材で耐久性に優れ、汚れにくい。出入り口は2か所で、通り抜けられる。
安藤氏は「清潔であるために、風通しのいいトイレがいいかなと。格子がずっと並んでいて、ぐるっと風通しがいい。1~2年後にこの状態のままなら傑作」と説明。
以前のこのトイレには大量の落書きがあったというが「清潔な日本が世界に伝われば。コロナ感染者が割と少ないのも、日本の清潔というのがあるのでは? 世界中がこれを通して、公衆トイレは清潔であるべきとなれば」とも語った。
プロジェクトでは「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞(2014年)に輝いた坂茂氏(63)が設計した「透けるトイレ」が代々木深町小公園に登場。使用前は外からトイレの内部が丸見えだが、中に人が入ってドアをロックすると、壁が不透明になるという仕組みだ。
これに安藤氏は「中に入った時、色が変わらなかったらどないなんねん(笑い)。あのギリギリの危険感が良いのでしょうね」と話し、「他の先生方の作品は、小さい建物に全力投球するんだなとびっくりした」と、大いに刺激を受けたようだ。












