楽天の池田駿投手が2日、日本ハム戦(札幌ドーム)に3点ビハインドの8回途中から救援登板し、2/3回を投げて無失点。チームがその後の8回に逆転に成功し、移籍後初勝利を挙げた。

 8回一死一、二塁の場面でマウンドに上がった池田だったが、平沼を低めに投じた直球で併殺打に打ち取り、ピンチを切り抜けることに成功。直後の9回に打線が爆発し一挙5得点と逆転すると、勝利投手の権利が池田のもとへ転がり込んだ。最後はブセニッツがしっかりとリードを守り切り、6月下旬に巨人から楽天へ移籍して以降初の白星をあげた。

 試合後お立ち台に上がった池田は「(ビハインドで登板することが多いため)いつも自分が投げた後は、追いつけ追い越せといつもは思ってるんですが、実際にこうなるとただただ驚きでいっぱいです」と笑顔。新天地の環境についても「本当に選手、コーチともにいい意味ですごい近い関係で、いろんな人に話しかけやすいですし、投げていても投げやすい。移籍して良かったなと思います」と喜びを語った。

 ウイニングボールを手にした池田は「移籍が決まって環境の変化で大変だと思うが、いつも献身的に支えてもらっている妻に、仙台に帰ったら渡したいと思います」とまたしても笑顔。この日の白星を弾みに、さらなる活躍を誓う。