佐々岡チルドレンが躍動した。広島・遠藤淳志投手(23)が10日の阪神戦(甲子園)で8回途中無失点と危なげない投球を披露。チームも1―0で今季初の零封勝ちを飾り、2020年11月4日の巨人戦以来となる白星をつかんだ。
522日ぶりの勝利は格別だった。「腕は強く振れていて、ボールもいっていたので何とか打ち取ることができた」。140キロ台中盤の直球は球速以上のキレを発揮。チェンジアップ、カーブ、スライダーの制球も抜群だった。
初回先頭の近本に中前打を許したが、直後の中野を遊ゴロ併殺、二死一塁から前日に本塁打を放っている4番・佐藤輝を143キロの内角直球で見逃し三振に仕留めた。これで一気にペースをつかむと、6回まで二塁を踏ませない快投で、横山投手コーチも「言うことなし」と、うなった。
2年目の19年にリリーフで34試合に登板してプロ初勝利と初セーブをマーク。20年には19試合に先発して5勝したまでは順調だった。しかし、昨年は2試合に先発しただけで白星なし。入団時の二軍投手コーチだった佐々岡監督の期待も高く、投球データを解析する分析班も総出で動くなど、遠藤再生は球団を挙げての一大プロジェクトにもなっていた。
2回には4番マクブルームが2号ソロを左翼席に放り込んで援護してくれた。8回二死一塁で降板となったが、塹江―栗林のリレーで虎の子の1点を死守。遠藤は「ホッとしています。長かったですね。勝たないと味わえない気持ちもあると思うので勝てて良かった」と聖地での勝利に酔いしれた。
今季2度目の3連勝でチームは1日以来の首位に浮上。教え子の力投には佐々岡監督も「今年の遠藤は、ずっと春から違うものを見せてくれていた」と目尻を下げっぱなしだった。












