【ジョージア州オーガスタ5日(日本時間6日)発】タイガー・ウッズ(46=米国)が奇跡のカムバックだ! ウッズはこの日に行われた米男子ツアーメジャー初戦「マスターズ」(7日開幕、オーガスタ・ナショナルGC)の公式会見で出場意向を示した。昨年2月の自動車事故で右脚に重傷を負って選手生命も危ぶまれ、本人もこれまで復帰へ慎重な発言に終始していたが、ついにゴーサインを出した。2020年11月に行われた同大会以来のツアー出場となる。

ウッズは「回復は順調だし、現時点では出るつもりだよ。ゴルフをするという意味では不安はない」と宣言。ただ重傷の影響から懸念材料がゼロというわけではない。「やはり歩くことが大変なんだ。72ホールは長い道のりだ。タフな挑戦になるだろうが、私はそれに向かって進んでいる」

 しかし5度の「マスターズ」制覇を含むメジャー15勝を挙げ、米ツアーは歴代最多タイの82勝。輝かしい実績を残してきたウッズだけに、単なる出場だけにとどめるつもりはない。「優勝は現実的だと思うか」と聞かれると「そうだ」と答えた。さらに「まだ勝てると思えば、プレーするつもりだ。でも、もし無理だと思ったら、ここで僕を見ることはないだろう。どうしたら日曜日のバックナインでチャンスがある位置に立てるかということにすべてが集中している。数年前と同じようにね」とコメントした。

 世界中に衝撃が走った自動車事故から約1年2か月。昨年11月には、米ゴルフ専門誌「ゴルフダイジェスト」のインタビューで「半々とまでは言わないが、(事故直後は)片脚で病院を出ていくことになるかもしれなかった」。右脚切断の可能性もあるほどの重傷だったことを考えると、スピード復帰と言っていい。事故後は公の場に出ることはなく、治療と懸命なリハビリに励んできた。 

 そんなウッズの復帰機運が高まったのは、昨年11月に自身のツイッターに数秒のスイング動画とともに「前に進んでいる」とコメントを添えたとき。すると同12月にはエキシビション大会「PNC選手権」(フロリダ州)に息子のチャーリー君と出場。カートを使いながら36ホールを回り切った。ただ、このときは「トーナメントでのプレーはまだ先になる。高いレベルのプレーまでは時間が必要だ」と語っていた。

 当時は「マスターズ」での復帰が期待される一方で難しいとの見方もあったが、回復スピードがさらにアップしたのだろう。スーパースターはオーガスタでどんなプレーを披露するのだろうか。