楽天に新加入した西川遥輝外野手(29)が開幕を前に好調を維持している。オープン戦9試合で22打数10安打。打率4割5分5厘と、手がつけられない状態だ。

 昨季、盗塁王に輝きながらも日本ハムから「ノンテンダー」となり楽天に移籍。その際には新天地での活躍を疑問視する声もあった。だが、今やそんな声は皆無に等しい。課題と言われていた守備も中堅、左翼を無難にこなす。好調要因は古巣への反骨心もさることながら、最も大きいのは楽天での熾烈なレギュラー争いと言われる。

 日本ハムでは長年の実績から、多少不調に陥ってもレギュラーを確約されていたが、楽天ではその保証はない。昨季打点王の島内を筆頭に現在は外野のレギュラーを争う和田恋、田中和らが好調を維持。左脚コンディション不足で出遅れてるとはいえ、守備の名手・辰己もいる。そこに今月から昨季米マイナー(3A)ながら打率3割3分8厘、26本塁打を残した助っ人・マルモレホスも加わった。そうした危機感と新天地での新たな意欲も加わり、これが成績につながっている。

 石井監督も西川の好調ぶりには16日の試合前に「(調整は)順調です」とキッパリ。そのうえで「彼のキャリアを考えたら、別にそこで評価することはないんですけど。体がしっかりと健康であればやってくれる選手だと思うので。あまり心配はしてないですね」と目を細めるばかりだ。

 楽天は昨季チーム盗塁数がリーグ最下位の「45」も、盗塁王の加入で足攻も着々と増強。オープン戦首位をひた走っている。

 西川自身も春季キャンプ中から「(楽天で)自分のやるべきことはわかっている。その辺に関して不安とかはない」と強い口調で話していた。
 チームと自身の歯車がかみ合いつつある驚異のスピードスター。ライバル球団にとってはますます厄介な存在になるはずだ。