北京五輪フィギュアスケート女子で銀メダルを獲得しながら、師匠の抱擁を拒否し、〝中指ジェスチャー〟説まで浮上したロシア・オリンピック委員会(ROC)のアレクサンドラ・トルソワ(17)に対し、世界で最も権威ある音楽メディアが〝真のパンク〟と絶賛した。

 米「ビルボード」は、トルソワについて「真のパンク精神を見せ、表彰台を拒否しそうになった」との見出しで詳報。フリーの演技について「ほとんどのスケーターが無難な音楽を選ぶ中、黒装束のトルソワは映画『クルエラ』のテーマ曲と、パンクの名曲『I Wanna Be Your Dog』を選び5度の4回転に挑戦。4回は完全に着氷して銀メダルを手にした」とオリジナリティーあふれる構成を称賛した。

 さらに「パンクだ」と注目したのが、舞台裏。「オルタナロックの選曲が、今大会最大のニュースではない」とトルソワの〝反逆〟について記述。「私はこのスポーツが嫌いです。もう二度と氷の上には立たない」と言い放ったことなどを伝え「トルソワは銀メダルを受け取るために表彰台に上がることをほぼ拒否して悔しがった(これこそパンクだろう)」と反骨精神みなぎる〝真のパンク〟のお墨付きを与えた。

 確かに金メダルは逃したが、厳格なエテリ・トゥトベリーゼ・コーチに逆らうことも辞さない強烈なキャラクターが、金メダル級のインパクトを残したことは間違いない。