復帰のメリットを強調だ。国際スケート連盟(ISU)はドーピング違反による資格停止処分を終えたカミラ・ワリエワ、2022年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・トルソワらに中立選手(AIN)の資格を付与した。

 ISUは22年にウクライナ侵攻を始めたロシアと同盟国のベラルーシの国際大会参加を禁じていたが、6月末に方針を転換した。26~27年シーズンは個人の中立選手(AIN)として国際大会への参加を容認。複数のロシアメディアがAINの資格が付与された選手について一斉に報じている。

 30年フランス・アルプス五輪を見据える上では、ロシア国内から肯定的な声が意見が出ている。ペアで18年平昌五輪団体銀メダルのアレクサンドル・エンベルトは「ワリエワとトルソワはフィギュアスケート界にすばらしい貢献をしている。以前は子供のころに4回転ジャンプを跳んでも、大人になると跳べなくなり、次に出てきた子供たちに負けてしまうと思われていた。しかし、彼女たちは大人になっても4回転ジャンプを跳べることを証明している」と力説した。

 ISUはシニアの国際大会に出場することができる年齢を17歳に引き上げた。低年齢の選手が高難度のジャンプを跳ぶことによるリスクや過度な食事制限などから守るのが理由。長く競技を続ける環境づくりに努めてきただけに、ワリエワとトルソワの存在は「フィギュアスケート界にとって非常に重要な一歩を踏み出している」との見解を語った。

 ただ、ウクライナ侵攻は現在も継続中。ドーピングに関する疑惑も晴れていない。一部のファンからは疑問の声も上がっているが、果たしてロシア勢の復帰はどのような影響を与えるのだろうか。