F1アストンマーティンの〝超絶進化〟を英メディアが徹底分析した。

 今季からホンダとタッグを組んだアストンマーティンは開幕から歴史的な低迷が続いていたが、夏季休暇前最後の一戦となった7月26日のハンガリー・グランプリ(GP)決勝では大型アップデート(改良)効果により、ランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位と驚異的なジャンプアップを見せた。

 アストンマーティンは今後〝アップデート攻勢〟をかけるとエイドリアン・ニューウェイ代表が明言しており、大逆襲に期待が高まる。英メディア「GPブログ」は、進化の実態を徹底解析した。

「アストンマーティンの大型アップデートを分析…競合他社が警戒すべき理由」と切り出し、まずは「ハンガリーGPはニューウェイの正しさを証明した」と強調する。

「アストンマーティンが正しい方向に一歩踏み出したことは明らかだった。予選でアロンソは1分19秒808を記録した。これはランド・ノリスのポールポジションタイムより2・352秒遅く、3・05%の差となる。これは最初の10レースの平均3・59%よりもはるかに低く、イギリスGP(5・39%)とベルギーGP(5・41%)の直近のレースと比べても大幅に低い」と指摘する。

 続けて「レースペースを見ると、その進歩はさらに明らかだ。ノリスはは平均1分24秒507という最高タイムを記録した。アストンマーティンのドライバーではストロールのほうが1分26秒951で速かったが、つまり最速ドライバーより1周あたり〝わずか〟2.444秒遅いだけで、相対的な差は2.89%だった。最初の10戦と比較すると、アストンマーティンは再び大幅なタイム短縮に成功した。最初の10戦におけるレースペースの差は4・28秒、つまり4・91%だった。これは、トップとのレースタイム差がほぼ半減したことを意味する」。

 こうしたデータから、同メディアは結論として「アストンマーティンは当然ながら競合チームを脅かす存在だ」とズバリ。「ライバル各チームが不安を抱くのも無理はない。アストンマーティンはアップデートの一部しか導入しておらず、残りは今後のレースで順次導入される予定だ。今回のアップデートが成功したということは、アストンマーティンが新しい風洞実験における相関関係を確立したことを意味する。これにより、今後のアップデートが目標を的確に達成する可能性が大幅に高まる」とすさまじい性能向上を実現させると予測する。

「さらに、ホンダも大幅なアップデートを実施する予定であることを考えると、ハース、レーシングブルズ、ウィリアムズのドライバーたちがアストンマーティンの動向を注視している理由が理解できるだろう」とライバルチームが早くも警戒を強めていると指摘した。

 アストンマーティン&ホンダの大逆襲が楽しみだ。