北京五輪のスキージャンプ男子ラージヒル(LH=12日、国家ジャンプセンター)で銀メダルを獲得した小林陵侑(25=土屋ホーム)が、ノーマルヒル(NH)金メダルに続く2度目の表彰台にも複雑な心境を明かした。

 1回目に大ジャンプでトップに立った小林陵だったが、2回目にマリウス・リノビク(ノルウェー)にまさかの逆転を許し、史上4人目の〝個人2冠〟を目前で逃してしまった。試合後、率直な感想を問われると「う~ん、難しいですね。すごくうれしい気持ちと、金メダルを逃したことにちょっと悔しい気持ちと。でも、全体的に2本ともいいパフォーマンスできましたし。リノビク選手がいいジャンプしていたので。今日は負けました」と完敗を認めた。

 リノビクの大ジャンプを改めて振り返り「(ジャンプ台の)下が沸いてたんで。あ、行ったんだな」と高得点だったことは悟ったという。NH決勝後は「僕が魔物だったかもしんないです」と〝名言〟を残したが「今日の魔物はリノビクだったんじゃないですかね」と〝陵侑節〟でライバルをたたえた。

 自身の2本目も上々のジャンプだったが「ちょっと届いてないだろうなと思った」と着地の瞬間に実感。それでも最後にガッツポーズを見せたのは「うれしかった」からと納得のジャンプだった。

 今大会2個目のメダルで男子の主役となっている。「普段のW杯からそうですけど、安定したパフォーマンスができたんじゃないか」とした上で「毎回(ビックゲームと呼ばれる)世界選手権は合わずにという感じだったんですけど、五輪は相性いいみたいで。普段からW杯でやっていることもできた」と〝五輪男〟の襲名を宣言だ。

 14日の団体に向けて期待は高まるばかり。「みんなそれぞれ課題があると思うので、自分のいいパフォーマンスをできるように」。日本のエースが最終種目でも表彰台を狙う。