北京五輪でメダルが期待されるカーリング女子日本代表ロコ・ソラーレ(LS)の本橋麻里代表理事(35)は〝地元愛〟を胸にチームを縁の下から支えている。

 カーリングの聖地・北海道常呂町(現北見市)で生まれ育った本橋氏は、2010年8月に故郷でLSを結成。銅メダルに輝いた18年平昌五輪後の同年10月には、世界で初めてカーリングチームを法人化した。前例のない挑戦に「本当に手探りだった」と苦労を重ねつつも「『ロコがいないと楽しくないね』と思ってもらえるような存在になる」と決意を固めた。

 追い求めたのは〝LSらしさ〟。「真面目に試合をするんですけど、真面目じゃなくて本当にふざけたことを全力で笑顔でやる」。地元の人々と接する中で「田舎じゃないとできないことに目を向ける人材も増やしていかないといけない。そういった部分でも自分のことに誇りを持ってくれる子供たちが増えたのは私たちのパワーにもなっている」とお互いに刺激を与え合ってきた。

 実際に、本橋氏と親交のある北見市民は「未来のオリンピアンを目指す子供たちのためのお手伝いも一生懸命やっていて、今のLSだけじゃなくて5年、10年先の自分に与えられた役割は何かを考えている」と証言。その上で「普段はママさんで普通に北見のスーパーでも買い物もしている。二足、三足のわらじを履きながらは大変だと思うけど、彼女がチームを立ち上げていなかったら北見もここまで盛り上がっていなかった」と感謝の言葉を口にした。

 LSの戦いは10日のスウェーデン戦からスタートする。「劣勢の状況もあると思うが、それも楽しんでもらえたら」。本橋氏は特別な思いで、日本から声援を送る。