これぞ姉妹の絆だ――。北京五輪代表選考会最終日(31日、長野・エムウェーブ)、女子1500メートルは、すでに高木美帆(日体大職)と佐藤綾乃(ANA)が代表の座を確実にしていた中、高木菜那(29=日本電産サンキョー)が1分54秒84で2位に入り、最後の1枠を手にした。
やはり特別なレースだった。優勝した妹・美帆は「他の大会は別にどうこうない」と語ったが、この日は違った。「自分のレース前に、これでいいのかなって思っているところもあったけど、やはり姉がどういうレースをして、どういうタイムを出すかっていうのは、自分がレースをするのと同じぐらい大事だった」と姉・菜那のレースに注目していた。
レースでは序盤から果敢な滑りを披露。54秒台の好タイムを出した菜那へ、美帆は「すごい熱いレースを見せてもらって、心に響くものがあった。自分のレースというよりも、姉が最後の一枠をつかみ取ったというところの方が今回に限ってはうれしかった」と、ねぎらい言葉を送った。
妹として誰よりも姉の姿を見てきたからこそわかることがある。「崖っぷちのところでも攻めきったっていうのは、なかなか去年まではそういうレースを見れたことがなかったし、本人も感じている部分があったと思う」と推察。その上で「めっちゃ上からになっていますけど(攻めのレースが)できるようにというか強い気持ち、そういう滑りをしたいという姿があったので、いろんな思いがあった」と神妙に語った。
姉・菜那に対する率直な思いを明かした後は「めっちゃ姉妹ネタになってしまって恥ずかしい。あまりこういう話をするキャラじゃないので」と苦笑い。思わず顔が赤くなったものの、仲むつまじい姿が垣間見えた2人。北京五輪では高木姉妹が日本列島を沸かせてくれそうだ。












