最後は攻め抜く覚悟だ。フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)の女子ショートプログラム(SP)が23日に行われ、2018年世界選手権銀メダルの樋口新葉(20=明大)が74・66点で2位発進。順調な滑り出しを見せた。

「リスクが大きすぎる」との判断から、SPではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避。「ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を完璧に決めて安定した点数を出す」と決意を述べていた中で、冒頭から全てのジャンプを着氷。「緊張感もあったが、1日目を無事にミスなく終えられてよかった」とホッとした表情を浮かべた。

 この日はNHK杯覇者の坂本花織(シスメックス)がほぼノーミスの演技を披露。79・23点の高得点で首位発進を切った一方で、2~5位までの得点差はわずかに1点。北京五輪切符をつかむためにも、後続を少しでも引き離したいところ。25日のフリーでは、今季初めて成功させたトリプルアクセルを組み込み、勝負に出る予定だ。

「ミスをなくした演技を前提に、自分がすごく楽しんで滑られるように出し切って、悔いの残らないようにしていきたい。今まで以上の力を発揮できるように、今まで以上に落ち着いて滑りたい」

 平昌五輪出場を逃して涙を飲んだあの日から約4年。もう同じ思いはしない――。