サッカー天皇杯を巡る〝オミクロンパニック〟により、19日に行われる決勝の浦和―大分戦(国立)への不安が拡大している。

 新型コロナウイルスの新たな変異株として脅威が高まっているオミクロン株に感染した可能性が高いとみられる男性が12日に等々力で行われた天皇杯準決勝の川崎―大分戦を観戦していたことが波紋を広げる中、松野博一官房長官は17日の会見で「現時点で観客の中で感染者が出ているとの報告は受けていない」と語った。

 その一方で川崎市は男性が観戦していた座席エリアを「SA席・メインベンチ左側のメイン上層北側Bゲート216と217ブロックのおよそ80席」と異例の公表に踏み切ったうえで、対象者に検査を受けるよう呼びかけた。

 男性はオミクロン株への感染が判明した20代女性の濃厚接触者にあたり、自身も新型コロナ感染が判明。現在ゲノム解析中だが、オミクロン株への感染の可能性が高まっている。

 そうした状況のため〝未知〟のオミクロン株の市中感染を懸念する声が続出。ネット上では「オミクロン株の流行や今後のことを考えると天皇杯決勝は無観客で行ったほうがよい」「天皇杯決勝でオミクロン株が都心で一気に広がって年末年始の帰省で全国に拡大する懸念もある」「天皇杯お客さん被るし決勝で非自覚キャリアがまた拡散というストーリーもありえる」との意見が。決勝は19日に国立で行われる予定で、客入れの制限も撤廃して開催されるため大観衆が詰めかけることが確実。天皇杯決勝での〝オミクロンクラスター〟を心配する声が広まっているのだ。

 16日に会見した日本サッカー協会の須原清貴専務理事は決勝の対応について「東京都を中心として、我々はその方針をベースとして検討していきたい。現時点では具体的な議論はない」としているが、最悪のシナリオが現実とならないことを祈るばかりだ。